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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote・他

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記事一覧

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #44

水色のワルツ聴こえてまたこの世 象の国でひっそりと死ぬために今日 ウサギの唇の動くかぎりは…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #43

離婚しかないねと新子サンが言う 人の死ぬ星のとろんとした夜かな 喉ひらくするりと一人また一…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #42

アハハハと死者と生者が入れ替わる すべてが遠いパーマネントウェーブ 蝶喰らうところ見られて…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #41

チューリップぷりぷり地震から十日 サーモンピンク魚も娘も生臭き なまくら包丁の腑分けがつづ…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #40

よろこんでいる人何か落としそう 成績のわるい男の子が好きだ ほんとうに草木も眠るのだろうか…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #39

コイビトに戻る病み呆けた夫 たんねんに顔から焼いていくお前 さっきからトンボの羽根を嚙んで…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #38

伝説の中にただよう肉片よ ひと振りの鞭で消したしお月様 不意に愛不意に荒野に馬生れり 父を押す そんな気持ちはなかったか 『時実新子1955〜1998全句集』より 1992年、新子63歳の句から4句引用しました。

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #37

ぬいぐるみわたしの顎のさみしい日 ねえねえママおじぞうさまに歯はあるの 月の夜の大きな傷を…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #36

誰もいない海マンボウが生きている きのう女であった記憶のあいまいさ 遠い遠い薄荷を取りに行…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #35

悠久へサイもキリンも走り去り 乳と蜜の流るる国へ来た乳房 ころすため薔薇敷きつめる敷きつめ…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #34

眼の中に港が映り以後不明 牛の背にまたもやヒコーキが落ちる 秋になる前のうすむらさきに死ぬ…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #33

ともだちを売って一枚カヌーの絵 体内にオリオン誕まれたるを秘す 八月のみどりは固し食べられ…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #32

あれからを語りつづけて蛇になる 猫洗うそれも途中でいやになる 鋏で切られ鋏で切られ旅支度 …

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #31

ああ肉よモネの睡蓮天に咲く わたくしの顔を失う洗面所 三人で出掛けて二人戻りけり 子を憎むなみだとまらぬ赤電話 『時実新子1955〜1998全句集』より 1985年、新子56歳の句から句引用しました。