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インクマゼルキット新作「4月」の使用感と混色チャート作成

文具女子博大阪で購入した「インクマゼルキット 4月の実」の混色チャートを作成しました。ここから先、インクマゼルキットを存じ上げている前提で書きますので、もし「インクマゼルキットって何?」と思われましたら、下記リンク先を見ておいて下さい。

インクマゼル4月キットに入っている色はこちら。
(サムネイルで見えてしまっていますが)
以下、色名は番号表記します。

全体的に黄色いラインナップです。

黄! オレンジ! 黄緑! どこを取っても最後は黄色が勝るというラインナップです。元気が出る色ばかりで見た目も楽しい。しかし混色して文章書きに使うにはちょっと厳しい色味でもあります。

黄色をベースに混色すると色の変化が分かり辛いのですよね…。

根底が黄色だから、黄色を混ぜるともう一色の黄色要素が増幅されるだけになります。02や15が多めだとまあ何とか…ですが、黄色が多い程正直目が痛い。02と15に混ぜるのはしたく無いと思ってしまいました。02と15は単体使用の方が文字が見やすいです。混ぜて見やすいのは強いていうなら02ですね。こっちは赤強めオレンジだからまだ視認性があるけれども、15は元が黄強めの黄緑だから厳しいです。
逆に02と15の混色は積極的にしたいです。茶色、オリーブ色、カーキ色など使いやすい色味が揃っています。4月セットだけどもこの部分だけ見たら9月10月だよね?と思ったり。
良くも悪くも黄色が目立ってしまうので、混色初心者はこのキット単体だけでは使い辛いと思いました。そもそも黄色系は原色が薄いし、混色で更に薄く見えてしまいます。(この件については8月キットでも言及しています)

ここまで見ると、盛大に01をディスっている様ですがご安心下さい。01にも輝ける場所があります。ただ組み合わせが悪いだけなんです。
01を活かすには8月キットの04と11を使う事です。04がマゼンタ相当、11がシアン相当の色なので、そこに01を加えると「インクマゼルの3原色」として使えます。1:1で混ぜるといい塩梅でオレンジや緑が作れます。また、8月キットの18は02・15と混ぜると「02と15の混色」をしたのとは違う茶色、オリーブ色、カーキ色が作れて面白いです。
そんな訳で4月キットの購入を考えている方は、予算の都合がつけばぜひ8月キットも一緒に購入するのをオススメします。

インクマゼルそのものの使用感については8月キットの方で全て書いていますが、あれから混色インクの扱いも慣れた事で、気を付ければ快適に使えるポイントが分かりました。ここに補足として残しておきます。

・パレット上にやむを得ず放置する際はラップ必須 本当なら蓋付き小瓶で保管が良いですが、それができない場合(沢山色を作っている時とか)はラップをかけておく。埃がインクに入るのも防げます。ラップしたら半日(一晩)ぐらいは大丈夫でした。
・混色したらきちんと混ざっているか別の用紙で試し書きする インクマゼルはしっかり混ぜても最初の方は色が安定しません。いきなり本番用紙に使うと失敗するので、別に用意した試し書き用紙で色味をチェックします。特に黄系は色が安定しないので注意。
・キットに入っている混ぜ棒は使える! インク混ぜ以外にも「くすませたいから補色を少しだけ入れたい」という時に、混ぜ棒の先にちょっとだけつけてそのまま混ぜられる便利さ。色味確認時のガラスペン代わり。細いので100均のインクボトルにも入れられます。

今回購入分は単体使用での滲みが無かったので、前回購入分がたまたま安定していなかったのかもしれません。ペンの滑り(の良くなさ)はとのりむインクで慣れてしまったので、こういうものなのでしょう。

そんな訳でまずは4月キットのチャートが終了です。次は8月キットのチャートです。前回、チャートを作る前にインクを使い切ってしまったので、今回初めて作ります。チャートエントリは全5回の予定です。

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