真面目
僕はよく「真面目だ」「仕事も早い」と言われる。
自分ではそうは思わない。
ただ黙々と淡々と作業しているだけなのだから。
それに僕はうつ病と不安障害を持っている。
僕は少しでも使える人材になりたいのだ。
頑張ってなんとか普通を演じている。
本当は仕事なんてサボりながらやりたい。
でも人より劣っている僕は頑張らなければならないのだ。
「完璧」「劣等感」に囚われ続けている。
今もこの先も。
『「完璧」な人なんていない』と大人達はよく言う。
わかってはいる。しかし優秀な兄が居ると思ってしまうのだ。
うつ病になった頃、『自分のペースで良いんだよ、大丈夫だから』と父は僕に言った。
『何が大丈夫なんだろうか』と思ったのを覚えている。
実際4.5年経った今、僕はやっと一般就労に就く。
それまで大丈夫ではなかったし、不安だらけだった。
死にたくなる夜も、不安で眠れない夜もあった。
今はまだ「これで大丈夫だ」と胸張っては言えない。
僕はこれからが再スタートなのだから、頑張るしかない。