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Kurasu Business

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コーヒースタートアップKurasuの「経営」「事業」「ビジネス」のお話を集めたマガジンです。京都からグローバルに事業を展開する中での体験談や、コーヒー&カフェビジネスのヒントなど。
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記事一覧

ブランド体験を翻訳する——「感覚」をグローバルに分かち合うために、言葉のプロが考えていること

「コーヒーの粉に中央からぐるぐるとお湯を注ぎます」……こんなコーヒーの抽出レシピを英語にするとき、どんな翻訳が行われているのでしょうか? 京都から世界へコーヒーカルチャーを発信するKurasuには、コーヒー会社には珍しく「翻訳者」がいて、日本語のみならず英語でもボリューミーに発信をしています。立ち上げ初期から現在に至るまで、“言葉”でKurasuのグローバルな活動を支えてきたAyaに、Kurasuにおける「翻訳へのこだわり」を聞きました。 \関連記事/ 伝えたいことを、

エスプレッソマシンはもう見えなくても良くなった – Kyoto Stand改装から紐解くKurasuの歩み

2024年3月、桜を楽しむ人々で賑わい出す季節を前に、Kyoto Standの改装が行われました。2023年に新たにタップマシンが設置された時を除いて、Kyoto Standの見た目がガラリと変わった改装は開店から8周年を前にこれが初めて。 カウンター中央にあったタップマシンはお店に入ってすぐのレジ横に、そこにあったエスプレッソマシンは今度はカウンターの奥側へと移動。お客様やスタッフの動線も大きく変わりました。 「なぜ今、この形で改装を行なったのか?」「そもそもKyoto

コーヒー屋さんが挑んだ「映画館CM自主制作」プロジェクトの裏側を振り返ってみる

こんにちは。Kurasu CFOの杉浦です。突然ですが、みなさんは映画がお好きですか? 私は大好きです。特にクリストファー・ノーラン監督やドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のファンで、新作が出ると公開日に観に行きます。 Kurasuの本拠地・京都で、街の中心部にある映画館といえば、新京極商店街にある「MOVIX京都」です。そのMOVIX京都で今、Kurasuの新しいコーヒースタンド「2050 Coffee」の「映画館CM」が流れているのをご存知ですか? 実はこのCM、広告会社に作っ

Kurasuはなぜ京都だけに複数店舗を持つのか? - 京都でのミクロなローカライゼーションが、マクロなブランド構築に集約されるまで

オーストラリアで生まれ、今ではシンガポール、タイ、インドネシア、香港と海外店舗を精力的にオープンしているKurasu。それぞれの地域文化や消費者が日本のスペシャルティコーヒーに求めるものを読み取り、今までにない新しい体験を様々な形で提供しています。 そんなKurasuですが、国内での展開を見ると新店舗や焙煎所をオープンするのはいつも京都。なぜ、東京など他の都市に進出していないのか?京都の中で、それぞれの店舗のロケーションに違いはあるのか? Kurasuの初めての店舗である

一筋縄ではいかない海外展開。Kurasu Bangkok閉店と、その先に見えた光

「京都から世界へコーヒーカルチャーを発信する。」このビジョンのもとKurasuは、グローバルに事業を展開しています。シンガポール、ジャカルタ、香港……各地にカフェをオープンし、コミュニティを広げてきました。 しかし、その道のりはいつも平坦とはいきません。特にタイ・バンコクでの挑戦は、海外展開の難しさを知る機会となりました。2019年8月にオープンさせたバンコク1号店「Kurasu Bangkok」を、私たちは昨年7月にクローズしたのです。 バンコク進出からクローズまでのリ

京都のコーヒー屋さんが、初めての海外進出を振り返る

2024年1月に、海外店舗8店舗目となるKurasu Hong KongをオープンしたKurasu。国内では京都に2店舗のカフェを構え、西陣の町家を改装した焙煎所から、毎週各国へコーヒーを届け、HarioやKalitaといった大手から個人作家の作品まで、Made in Japanのコーヒーと器具を京都から世界へと発信しています。 Kurasuが第一号店であるKyoto Standをオープンしたのは2016年8月のこと。その頃のKurasuは、今とは打って変わって従業員がバリ

京都のコーヒーショップが、ジャカルタでカフェ2店舗を連続オープンさせるまで

京都から世界へ向けてコーヒー文化を発信していくことをビジョンとするスペシャルティコーヒーショップ「Kurasu」。2017年のシンガポール出店を皮切りにグローバルにカフェ事業を展開しており、2023年にはインドネシア・ジャカルタに2つの店舗をオープンさせました。 インドネシアで日本のコーヒー文化やKurasuはどのように受容されているのでしょうか。そして、京都生まれのスタートアップ企業が海外展開をする難しさやおもしろさとは。Kurasuの創業者で代表のYozo(大槻洋三)に

香港での新たな挑戦。Kurasu Hong Kongオープンを振りかえって

京都から世界に向けたコーヒーカルチャー発信をビジョンとするコーヒースタートアップ「Kurasu」。2017年のシンガポール出店を皮切りに、タイ、インドネシアと、グローバルにカフェ事業を展開してきました。 そして2024年1月、Kurasuは香港に初進出。尖沙咀エリアに「Kurasu Hong Kong」をオープンさせました。京都生まれのスタートアップ企業が海外展開をする難しさやおもしろさ、香港という土地ならではの難問とは。Kurasuの創業者で代表のYozo(大槻洋三)に話