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くらしともしものレシピ集「焼き茄子の南蛮みそ」

10月13日に実施した食の活動研究会にて参加者にご紹介した「焼き茄子の南蛮みそ」のレシピをご紹介します。このレシピは、研究員であり料理研究家の枝元なほみさんが考えてくれました。ぜひお家でチャレンジしてみてください。

材料
・なす 5-6本 
・にんにくみじん切り 大1と1/2
・しょうがみじん切り 大1と1/2
・青唐辛子 1-2本(青唐辛子がなければ赤唐辛子)
・酒  1/3カップ
・味噌  大4
・みりん 大1
・ゴマ油 大2
・削りぶし ひとつかみ

作り方
1.なすはガクの部分を取り除き、縦に2-3本切り込みを入れる。

2.魚焼きグリルやオーブントースターで皮にしわが寄るぐらい15~16分を目安に焼く。粗熱が取れたら皮をむく。

3. 唐辛子は小口切り、2のなすは1cm格ぐらいに刻む。

4. フライパンにごま油とにんにく、しょうがのみじん切りを入れて中火で熱し、香りがたったら唐辛子を入れてザっと混ぜて辛みをたて、なすを入れ火を強めてなすが温まるまで炒める。

5. なすが温まったら、酒・みりん・味噌を入れて中火にもどし、混ぜながら水分がとぶまで6~7分煮る。

6. 水分がとんで照りがでてきたら、弱火にして削り節をもんで細かくして加え、全体を混ぜる。

〇冷蔵室で5~7日間、冷凍室で約3カ月保存可能。ナスが安く手に入ったり、 たくさんとれる夏の間に作って保存するのがおすすめ。
〇温かいごはんにはもちろん、もしものときは冷たいご飯にのせてそのまま  お茶やお湯をそそいでお茶漬けにしても美味しい。

◉もう一つの楽しみ方◉
ナス南蛮の豆乳つゆそうめん 焼きナスの南蛮みそ大2~3を豆乳1/2カップ程で薄めて漬け汁をつくる。茹でて冷水ですすいだそうめんを付けながら食べる。味噌と相性がいい豆乳で割ると漬けダレにコクがでるので出汁いらず。汁を温かくしたい場合は豆乳とお湯を半々ぐらいの量にして温める。

枝元なほみさんよりメッセージ

「焼きなすの南蛮みそ」のこと。

いつから作り始めたのだったかしら。
ナスは本当にたくさんのレシピを調べたり、考えたりしてきました。
その中の一つに、フランスのお惣菜の定番料理で
Caviar d’aubergine キャビアドーベルジーヌ
別名「貧乏人のキャビア」と呼ばれる料理があったのです。
ナスを焼いて、刻んで、オリーブオイルなどと合わせた料理。
なすをキャビアに見立てた定番のお惣菜です。
それを日本風にお味噌でアレンジして
ご飯に合うようなレシピにしたのが
この「焼きなすの南蛮みそ」です。

形が不ぞろいになったり、どっさり取れた季節のおしまいの野菜を使って作る保存食。
季節の仕舞い仕事、そうね、梅干しとか漬物とか
一年分を作ってチビチビと食べつなぐような食べ物。
すごく褒められて、わたしの大好きな自慢料理となりました。

しっかりと火を通すので日持ちもする。
なのでたくさん作って冷凍保存して。
これは「もしも」の時にも役に立つんじゃないかって思うんです。
保存してあった南蛮みそを、
ごはんにのせるだけで、十分なごちそう。
いつも食べなれている常備食が、もしものときの非常食に。

つくるのは少し面倒だけど、楽しんでくださいね。
きっと、
普段の暮らしにも、
もしもの時にも
お役に立つレシピじゃないかと思っています。


枝元なほみ(料理研究家)
劇団の俳優、無国籍料理レストランのシェフを経て、料理研究家としてテレビや雑誌で活躍。農業支援活動団体である「チームむかご」の代表やNPO法人「ビッグイシュー基金」の共同代表も務め、雑誌「ビッグイシュー日本版」では連載も持つ。著書に『捨てない未来―キッチンから、ゆるく、おいしく、フードロスを打ち返す』(朝日新聞出版)など。

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