くらしともしものレシピ集「こまごま野菜のピクルス」
11月30日に実施した食の活動共有会2にて参加者にご紹介した「こまごま野菜のピクルス」のレシピをご紹介します。
研究員であり料理研究家の枝元なほみさんが考案したレシピです。おうちで簡単にできるのでぜひチャレンジしてみてください。
材料
・酢の素と同量の水で割った「ピクルス液」 適量
・ローリエ・ピンクペッパー粒・クローブなどお好みの香辛料
・きゅうり、大根、にんじん、カブ、大豆、ネギ
・冷蔵庫で残りそうな材料
作り方
1.酢の素と同量の水、香辛料を小鍋に入れて香辛料の香りがたつよう熱する。
2.保存瓶に、細かく切った野菜と一緒に入れる。
3.半日ほどつければ出来上がり。
○赤かぶや大根、紫玉ねぎを入れると色が落ちて液がピンク色に。それを愛でるのも、一気に片付けが済むのもピクルス液のいいところ。
○冷蔵庫に常備して、カレーのつけ添えにしたり、忙しい日の食卓の一品として食べたり。少し減ったら、また次の野菜を入れて漬けられる手軽さも◎。
ちなみに枝元なほみさんがおすすめする「エダモトの酢の素」も合わせてご紹介します。
材料
・米酢 1カップ
・砂糖 大さじ6
・塩 小さじ2
作り方
この「酢の素」は火を入れなくても全ての材料をよく混ぜ、砂糖と塩が溶ければできあがり。清潔な瓶などに移して保存する。(砂糖などが溶けにくい場合は火を入れてもOK)
※お好みで昆布茶を足してもコクがでて美味しい。そのほか、酢をワインビネガーに替えたり、適量の出汁で割って醬油をひとたらししたら、酢の物にも。
最後に枝元さんからのお便りを一部、ご紹介します。
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私は酸度の低い酢を使っていて、
特にお気に入りは香川県三豊市の「仁尾酢」。
酢はもう一生この酢を使っていく!と決めているぐらい大好きです。
以前工場を見せてもらったことがありますが、
地下水を使い、大きな木の樽で仕込み、
お米は薪で炊きます。大きな昔のかまどです。
工場の外周は木の塀で囲われていて、
佇まいもとても素敵だったのを覚えています。
そこで、一升瓶をずらりと床に並べて
丁寧にホースで出来上がった酢を詰めていくんです。
てっきり工場だからベルトコンベアみたいなのがくるくると回って
オートメーションとかいうのでチャチャっと詰めて、
蓋なんかも自動ですると思っていたのですが、
「うちぐらい小さい規模だとこうして手作業をしたほうが
効率的なんですよ」とおっしゃっていて、
なんだかじわんときました。
これって「くらしともしも」にも通じるんじゃなかと思うんです。
大量生産・大量消費、それに続く大量破棄の時代じゃないんですよね。
慈しんで、自分の目で様子を見ながら、自らの手を使って作っていく。
電気やお金だけに頼らず人の気持ちが育つことでくらしが豊かになり、
そのくらしが「もしも」の時にも通じていく。
目指すのはそこだ!と思っています。