とっても辛いこと
辛さの深さなんて人にはわからないのだ。
私にとってはとっても辛いこと。
クォン・ラビンさんの『家にいるのに家に帰りたい』を読みました。
『気分が浮き立った状態からすとんと憂うつにおちいる瞬間がやってくるたべ、息が詰まりそうになる。その話をすると、みんなきまってこう言った。
「だから、何? わたしなんて、もっとひどいことをガマンしてきた。強くならなきゃ。そんなにメンタル弱くてどうするの」
アドバイスや意見を求めていたわけじゃない。ましてや慰めの言葉なんてまっぴらだ。ただ話を聞いてほしかった。ただ、それだけだった。
ふと思う。もっと特別な理由やものすごい事情がなければ、心から悲しんではいけないの?なぜ、悩みを他人のものさしではかり、大きさを比べようとするの? すべての瞬間、息がつまる自分を、わたしはどうすればいい?
「それくらいガマンしなよ」という言葉。「くだらないことで大騒ぎして」という言葉。傷ついた心に塩を塗られ、さらにひりひり痛くなる。
もっと特別な理由や
ものすごい事情がなければ
心から悲しんではいけないの?』
辛さは人によって違う。
どうすれば辛さをわかってもらえるかわからない。
くだらないかな?
それくらいなのかな?
人からみればたいしたことがないだろうけど、わたしにとってはとても辛いこと。