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白菜鍋シンプルでおすすめ:注)ただし冬の鍋

ピエンローpyenro


主役が白菜で「白菜を食べる鍋」なのです。

舞台芸術家の妹尾河童さんが著書「河童のスケッチブック」
で紹介し、一躍有名になった鍋だそう。

白菜の時期に作って食べてみてね、と友人から教わり、その時期ではなかったが、どうしても食べたくて、その味が忘れられず、その時期高価な白菜を探し求め作った思い出の鍋料理です。
やっぱり冬がいいようで。

干し椎茸
まずは下準備を。
鍋に水を張り干ししいたけを戻します。
できれば一昼夜くらい時間をかけて戻したほうがよい。
時間がない場合はカットされている干ししいたけを使うとよいです。

土鍋で作るときは、土鍋よりも大きい別鍋でかなり多めに出汁をとっておいたほうが身のためです。
なぜなら、具の春雨が出汁を吸いとっちゃうし、〆で雑炊を作る際スープが足りなければ、悲惨な話になるからね。

だし昆布
河童さんの本にはありませんでしたが、独断で投入いたします。
グルタン酸にも頑張ってもらいましょう。

白菜
ピエンローの要。
6人分で白菜1個
多いような気がしますが、すんなり食べきってしまうことができるのです。
多めに用意しておきましょう。
白菜を縦半分に切り、根に近い白い部分は、細く千切りにします。
この部分はスープに溶け込み甘味をアップさせるため大事な役割を担っています。
青い葉の部分はざく切りにしておきます。
ぐつぐつ煮てからしんなりさせて、食べます。

スープ作り
土鍋に干ししいたけのもどし汁を注ぎ、まずは千切りにした白菜の白い部分を加えます。そして、弱火にかけましょう。ぐつぐつ煮るうちに白い部分が次第に透き通ってきます。
20分ばかり煮ている間に次の準備へ参ります。

鶏モモ肉
もも肉を食べやすい大きさに切ります。部位的には基本はやはりモモ、
手羽先もおすすめです。

豚肉
煮込むうちにとても美味しくなりますから、多めに用意。部位はバラが人気ですが、何コマ切だって構いません。

さてそろそろ白菜がとろけてきたでしょうか。そうしたら、鍋へ鶏肉を加えて引き続き煮ていきます。弱火で気長に煮ることがピエンローを作るコツです。

鶏が白んだところで胡麻油をお玉一杯流し入れ20分くらい煮込みます。

すでにキッチンは食欲をそそる胡麻油の香気に包まれていることでしょう。
そこですかさずバラ肉を投入。

白菜で蓋
バラの上から白菜の葉の部分をかぶせこみます。山積みにします。
このまま20分間弱火で煮れば葉はすっかり鍋中に収まるでしょう。

ここですかさずお玉一杯のごま油を流し入れ10分煮込むんです。
時折アクをすくいながら、完成を待ちます。

スープ完成
白菜と胡麻油の合わさった甘い香りが充満していることでしょう。

春雨
第二の主役、春雨を用意します。春雨を入れるとスープが急激に減りますから、
あらかじめ別途茹でておいた春雨を加えるのも一つの手です。

ピエンローの出来上がり
白菜がくたくたし春雨が煮えたら仕上げに「の」の時にごま油を細く回し入れ完成です!

食べ方
味付けという味付けはしてないじゃないっすかー!
慌てないでください。
最終的な味付けは「塩」と「一味」で各々が行います。
鍋から自分の器にピエンローを取り分けて、自分好みの量の塩と一味を加えます。
味見して薄ければ塩を足し、塩辛くなりすぎたらスープを足す、みたいな感じでお楽しみください。

人には味の好みというものがありまして、各自で最終的な味付けをし、時にはお相手のピエンローがどんなお味なのか確認し合いつつ食べるのもなかなか楽しいものです。

締めはピエンゾー
作り方は簡単!ご飯を鍋に入れ、残った塩と一味を調整しながら入れ、燗さましの酒等も入れたりしながら味をみます。火をとめて、好みで生卵を割落としかき混ぜると出来上がり!べったら漬が合うようですよ。(塩で下漬けした大根を米麹と砂糖で漬けこんだ漬物。)

モンゴルでお塩が貴重な地域でお塩をご馳走する料理だったようです。

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