note100日連続投稿してみて思ったこと
こんばんは。
倉沢学です。俳優やライターをやっています。5年前まではツィンテルというコンビで芸人をやっていました。
Webライティングの勉強にnoteを始めるにあたって、とりあえず自分に課していた「100日連続投稿」が本日無事に達成されます。
Webライティングの本やブログなどでよく言われる「とりあえず100日書いてみろ」を実践してみたわけですが、色々と思うところがありましたので記しておきます。
連続投稿は筋トレと思え
今後は不定期での更新とする。
なぜならしんどいから。
毎日記事をあげるというのは、なかなかしんどい。
最初の頃は1日に2,3記事書いたりしてストックができてはいたが、「今日は飲みがあるからこないだの記事をあげよう」「今日は上げる予定の記事が7割しか書けなかったから」などと思っている間にあれよあれよとストックはなくなっていった。コロナのことで自粛期間となり、家での時間がいつもよりだいぶ多くあったこの時期でこれだから、普段通りの生活であれば相当きつい。また、自粛期間というのは時間はあるが外に出ないので、何事も無い家での生活を続けているとネタも無くなってくる。
100日連続投稿とは言ってもそのうち5,6記事は「今日はお休みでーす」みたいななんの意味も無い記事を義務感で上げただけの日もある。
いったい何のために書いているのか、1週間に一度は振り返る必要があるだろう。書くことが目的になってはいけない。
とはいえ、勝手に自分で決めたルールを守ってゆくということは、どこか筋トレにも似たものを感じる。毎日の腕立て伏せや腹筋と同じように毎日のライティングはきっと気づいたら6パックの「書き筋」を身につけているものと信じたい。僕の感覚で言うと3日に1記事ぐらいがちょうど良いかなと思っている。
狙って当たる記事は僕にはまだ書けない
僕は人気があるわけではないので、PVは有名人やプロのライターに比べたらものすごく少ない。
3か月強、100日連続投稿をして総PVはたったの26000程度。
僕にとってはこんなにも見てくれた人がいるのは感謝しかないが、このnoteという媒体は結構不思議な媒体で、ツイッターや他のSNSでのリアクションがそのまま反映されない部分もあり、noteでのフォロワー数もそんなにアテにならない。一見なんでもないような普通のサラリーマンの記事がめちゃめちゃ読まれていたりする。ツイッターとの相性は非常に良いと思うが、まだ全容が掴めていない。
また、自分的に良い記事が書けたなと思ってもまったくもって読んでもらえないことも多いし、その逆になぜこの記事がこんなにも読まれるんだというものもある。
僕のように有名人でもない人間はPVもリアクションも少ないが、どんなにリアクションが多いスターなライターさんも、僕よりももっと読んでもらえない方もいると思うが、自分の書いた記事内で相対的なヒット記事と外れ記事というのは誰にでもあるはずだ。
その自分の中でのヒット記事の傾向としては、
①話題になっている事柄についての記事(シュクメルリのレシピや志村けんさんが亡くなる前に書いた記事など)
②有名人についての記事(ウッチャンナンチャンさんの記事など)
③自分のTwitterフォロワーの興味のありそうな記事(お笑いについて)
④有名人がリツイートしてくれた記事
の4つが挙げられる。
④は自分でどうこうできるものではないので置いておく。僕の場合は芸人をやっていた時の有名芸人さんがリアクションをしてくれたことがPVに繋がることが多くあって大変感謝している。
ライターの仕事をやっている時によく言われることだが、「読者は筆者に興味が無い」というのはまさにその通りで、結局読まれるものというのは人が知りたい情報でしかない。だから当然有名人や話題の食べ物の記事は読まれる。自己主張をいかに消して書くか、人の興味にいかに寄り添えるかというのは大事だ。と言ってもnoteを自分が書きたいことを書く場にしていくことは決して悪いことじゃない。以前共演させて頂いた素敵女優・高田聖子さんのブログ「見られていい日記」というタイトルは秀逸だと思う。内容ももちろん素敵だ。
結局のところ、WebライティングというものがWebでお金を稼ぐためのものだけになってしまうのは非常につまらない。二言目には「ビジネス」と言い出す輩だらけになってしまっては面白くない。演劇が演劇人や演劇ファンのためのものになってしまうのと同じように。
ところで、僕の記事で一番読まれたのがシェフでも料理上手でもなんでもない僕の書いたシュクメルリという料理のレシピだった。
この記事で2500ぐらい読まれている。少ないけれど僕の記事の中では断トツのTOPだ。
シュクメルリ自体が僕の思っていたより流行った料理のようで、インターネットとの相性が良かったんだと思う。
Googleの検索で「シュクメルリ」と入れてずぶの素人の僕の記事がなぜか2ページ目に現れる。そういう意味ではnoteはSEOがしっかりしている。SEOというのは「サーチエンジン最適化」のことで、どれだけ検索で前の方に持ってこれるかというWebライティングでの基本と言われるテクニックだ。自分でやったら色々と勉強して努力しなければならないSEOをnoteという媒体がやってくれるのだからこんなにありがたいことはない。
多く読まれている記事はさらにPVは伸びやすい。人目につきやすいからだ。これを僕は「ウイイレ理論」と呼んでいる。よく友達とPS2の「ウイニングイレブン」というサッカーゲームをやっていた時期に、勝っているとさらに余裕をもって加点できるという、勝者がより優位に立てる状況を経験したところから来ている。
だからもしかするとわりと常に今話題になっていることについてしっかりと読みやすい記事をnoteで書けば、結構なPVが稼げるのかもしれない。PVはやっぱりやる気に繋がるので参考にしてゆこうと思う。
続けていれば何かが起こる
Webライティングの勉強として始めたnoteだが、途中からは世話になっているディレクターさんやかつての所属事務所のマネージャー、今のマネージャーなんかに言われてほとんどの投稿記事を芸人時代の回想録「コントロード」」が占めた。
最初はそんなつもりはなく、色んな記事の中のひとつとして続き物があっても良いかなあと漠然と思って、以前ブログで書いていた未完のものを引っ張り出してきたわけだが、「あれしか読んでいない」「あれ以外は書くな」という理不尽な要望がいくつかあったためにそうなってしまった。
本当は色んな記事を書いてWebライティングの傾向と対策を練ったり、そういったものをすっかり無視してわけのわからないことを書き殴って行きたかったのに、今の僕と言えば「思い出大好きおじさん」か「知り合いの有名人を引き合いにPVを稼ぐ男」のどちらかの印象しかないだろう。
でもこの「コントロードを書け」もnoteをやった大きなリアクションのひとつでもある。
よく「自分が何に向いているかは自分にはわからない」と言うが、記事も一緒で、「自分がどんな記事を書くことに向いているか」は、読者に決めてもらえば良い。
それを続けていればなにかが起きる。かもしれない。
肝心の文章力に関しては上がったのかどうか自分ではわからない。最初から面白いと言ってくれた人もいれば、確実に上がったねという人もいる。最初から一切気にも留めない人もいれば、「最近の記事はつまらない」と言われたこともある。そもそも文章というのは感覚的なものだからな。どこにターゲットを置くかも重要だが、それも読者にまずは決めてもらおう。最もリアクションがある場所にまずは身を置いて書き続ければ良い。
100日連続投稿で、記事を書くスピードに関しても言うほど上がってはいない。ただ、ああ、今大体何文字くらいかなというような感覚は身についた気がするけれど。
有料記事について
「コントロード」内で何記事か有料記事を書かせて頂いた。
友人から「面白いものを提供しているのだから有料にする権利はある」とアドバイスをもらい、そうさせてもらったのだが、正直未だに正解だったのかどうかわからない。最低価格の100円でやらせてもらったが、有料と無料には大きな隔たりがある。100円だろうが10円だろうが、「金をもらって良い記事」というのは逆に言えば「文句を言われても良い記事」なのだ。
noteを始めた人にとって有料記事という記事自体が売れるこのシステムは確かに非常に魅力的で、ライターやブロガーを目指す人間にとってアフィリエイトなどで稼ぐよりも健全な気が僕はしていたのだが、それは同時に、ひとつ挟まないでお金を直接頂くという、ものすごく責任のある行為だと感じた。
もちろん今の自分にできる精一杯の推敲をしたつもりだが、それに文句を言われても仕方ない。有料記事とはそういうことだと今は思っている。
また、ずっと最初から読んでくれていたり、サポートを頂いた方にずっとお金を払ってもらうことにも抵抗があった。サポートを頂いた方には無料で記事を読んでもらえる機能があればいいのに、と何度も思った。
今後「コントロード」の有料無料の設定に関しては都度決めて行こうかと思っている。文句があったらぜひ後学のためにも教えて欲しいと思う。
まとめ
とりあえず100日連続投稿に意味はあった、ようには思う。
感覚として、書くことをスポーツのように捉えることができるようになった気がする。
とはいえ100日やみくもにやったところで何も成果はないという場合も大いにある。むしろその方が多いだろう。目的意識を持たなくては何事も意味はない。目的意識さえ持てば人に何の影響も与えなくとも、自分には少なからず影響はあるはずだ。
とりあえずお疲れ様、僕。
何にもならないかもしれないけど、よく頑張りました。
自粛期間という今まで生きてきた中でもかなり特殊な時間にこのnoteがあったことは自分にとってはすごく良かった。
ありがとうnote。そして一度でも僕の駄文を読んでくれた皆さま、本当にありがとう。
ともあれ、世の中は少しずつ元に戻って「役者の仕事で忙しくってnoteなんて書く暇ないよ!」となってくれれば良いなとも思っている。
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