■読書感想 ソニー再生 22-2-27

■読書感想 ソニー再生 22-2-27

ソニー再生 著 平井 一夫 (ソニー前CEO)

https://www.amazon.co.jp/dp/4532324122

まとめ動画:オリラジ中田さんのYoutue大学

https://www.youtube.com/watch?v=QO-MoMvcP_Q

赤字4550億円を、たった6年で4908億円の黒字にしたソニー前CEO 平井さん。

ソニー再生の背景と、平井さんの経歴を書かれた本。

CEOをの覚悟と情熱がここにありました。


非常にストーリーも面白く、どんどん読める・読み進めたくなり、珍しく2日で読み切りました。

あー、めっちゃ面白かったぁ。

久しぶりの満足感、「読んでよかったなぁ」としみじみ感じる本でした。

この本はご本人が書かれたに違いないと思わせる臨場感あふれるエピソードや、ご本人のパーソナリティや信念が非常に感じられる素晴らしい内容でした。

私と同じくCEOメモ書きや、視点を上げたいと思われている方にはぜひおすすめです。

最初は上記のyoutube大学からこの本を知りました。
あっちゃんの動画も秀逸で大変面白いです!
時間のない方は、2倍速で聞き流してみてください!
 

■読んだ理由

・youtube大学のまとめ動画が面白すぎた。引き込まれて感動したので、動画見終わった瞬間にAmazonでぽちりました。

・CEO視点を取り込みたかった。
・3度の事業再生。どうやったのか知りたかった。
 

■印象的だったこと

●痛みを伴う改革

「第5章 痛みを伴う改革」が最も印象的でした。

あのVAIO事業を売却されたときの話でした。

社員さんとの交流会があり、そのときに「写真を撮ってください!」と社員さんに声をかけられたCEO平井さん。

そのあとに「私は売却されてしまう対象なんです」と言われたとのこと。

「あなたに切られたんです」と言われる気持ちはリストラをした経営者にしかわからない。

その話のくくりにはこう書かれていました。

「経営者は結果を出さなければならない。何と言われても結果を出さなければならない。それが私に与えられた役割だ。」

この一連のエピソードは何度読んでも泣けてくる、心がえぐられるようなものでした。

赤羽さんから経営者はドライでなければならない。と言われたこと、

先日のCEOインタビューでの役割に徹する。

この二つを深く理解できる強烈なエピソードでした。

●リーダーとして

3度もソニーを危機から救い出された平井さん。最初にアメリカのソニーのプレステ事業を立て直したときは私よりも若いとき。

そんなときでももいつも平井さんは自分がどうしたいか?どうあるべきか?の信念を持ってもおられたことが大きいと感じました。

・リーダーは聞き役に徹する。

・リーダーはもっとも嫌なことをする。
・リーダーは自分の言葉で、方針を決める。

・決めたらやり抜く。責任を持つ。

・「雲の上の人」では伝わらない → 現場に行く。直接声を届ける。社長が行動をする。CEOとそのビジョンを身近に感じてもらう。

これらのことにより社員が社長のために動いてあげようか。と思って動いてくれる。

■これからどうするか?

仕事での自分の責任と、自分はどうしたいか?

どういう仕事の終わらせ方をしたいか?をもっと考えたいと思いました。

今はいかに早く、みんなが妥当と思っているところで終わらせよう。という感覚です。

ですが、本当は自分はどうしたいか?

何を重視するか?

早くか?性能か?コストか?全てか?関係者との穏便さか?。

それを選んで、それは何のためか?

そういう仕事の仕方、日々の行動・判断一つ一つ、少しだけでもこのように考えを持つようにします。

■3か月後どうなっていたいか?

もっと何のためにどうする?を言えるようになりたい。

今は目線が近い。もっと遠くを眺め、それを目指した仕事をしたい。

もっと自分の信念を明確に持ち、行動で表せるようにしたい。どういう生き方かを自分は望むのか。

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22-3-1追記
 

■読書感想つづき:ソニー再生 22-3-1


先日のソニー平井さんの著書を読んですごく感じたことが「信念」があったこと。


自分自身がどう在りたいか?が、静かだけど熱く、平井さんの言葉でいうと「マグマ」のように奥底にあるエネルギーの塊。でも通常は平穏にしている。


しかし、爆発するときは大地をも形成し、大地を破壊する。そんなエネルギー。


そういうレベルで「信念」をお持ちだったと感じました。
それが強くそう思わせたのは、


「いや、そこまでやるの?おれがやらなくても・・・」といっていたから、ソニーは凋落した。今はそんなことを言っている場合ではない。やるしかなかった。


というような言葉があった。


この上で「やるしかなかった」そう思えるかどうか。
平井さんと同じ状況でも「やるしかなかった」と思って、だれもが行動できるだろうか?僕は出来ないと思います。


どれだけ言っても言い訳をしたくなる。自分が悪い方向にいく、たとえ社員や、家族を巻き込んだとして、やりたくないことを回避してしまう。
そして後でもっともらしい理由付けをして、自分を納得させる。
わたしだったらきっとこっちだろうなと思いました。


止めて頂くベテランの方に自らリストラ宣告をしに行く。
嵐の中をプライベートジェットを使ってでも、その人に会って、「やめてもらいます」と言いに行く。


今の私にはとても出来ません。きっと人事topに依頼してしまうでしょう。
ではなぜ平井さんはできたのか?


それこそが「在り方」かと思いました。
ご自身が強く「こう在りたい」「こういう風に生きたい」という、信念があったからこそだと思います。


どうせ人は死にます。どんどん死んでいくタイムリミットに迫っています。
その時間をいかに、どう過ごしたいか?ということだと思います。
平井さんは小さいときから色んな国と日本を行き来して、生活されておられたそうです。


そうするともちろん差別もあり、また新しい環境での人間関係の構築もあり、自我・メタ認知が難しい幼いときにもずっと、自分とは何か?、何人?文化的背景はなに?正しいことは何?と自問自答されてきたのではないかと思いました。


そうすると、常に変わる環境の中で変わらないもは自分だけ。そのために自分を、自分の在り方、生き方を確立されたのではないかと思います。
だからこそ、孤独で辛く、責任が大きく発生することも常に率先垂範で実行できたのだろうと思いました。


ソニーといえど、サラリーマン社長。一生暮らせるだけの給料を得た後、わざわざ人に恨まれるかもしれないと思うような決断を普通は下せないと思います。


ただ、それができれば人生は幸せだろうと思います。
何があっても自分の信念があると、すべての行動指針が自分にあります。だからきっと後悔は少ないはずです。反省はあったとして。
また人はついてくると思います。


その人の生き方で仕事をしていると感じれば、そこに疑いようもなく、裏切られることもないと感じられ、その人についていこうと思ってもらえる気がします。


以上より、そのために新規事業・事業転換を案が得てみたりしていますが、「結局、これらを通じでどうしたいのか?」


これがないとブレるし、一貫性がないし、続かないし、言訳をして逸れてしまう、熱意を失って失速する。
そう思いました。


だからここで改めて、自分の価値観を深堀することにしました。


今日から自分の価値観、どうしたいか?を毎朝メモ書きしていこうと思います。

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