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Photo by
yuruyuura
妊娠中期 仕事の帰り道悔しくて涙が出た日
とある仕事の帰り道、妊娠中期に入ったためさほどつわりも辛くない時期が続いていたのだが、この日は様子が違った。
子宮が収縮を繰り返しているのか、身体が前かがみになるくらいの痛みがあった。
定時。やっと帰れる。
電車40分かけて帰るのだが、
座れるだけでだいぶ心身ともに楽になる。
いざ電車がホームに滑り込み空席を目で追う
優先席の前に立ったからと言ってすぐに座れるわけではない。
座席の真ん中付近が1席空いている!
力強く電車に乗り込んだものの早歩きで席まで行けない。
その隙に、逆側の扉から乗り込んだおじに席を先に座られる。
少しの期待をかけて、そのおじの前に立ってみる。
しかし、おじはすぐにスマホを取り出し、気にする素振りも見せない。
どうしようもない悔しさが込み上げてきた。
次の駅に着くまでの辛抱…と思うのだが、その一駅が長い…
思考も停止していると、
赤ちゃんマークと、しかめ面の私に気づいてくれたおじの隣の優しいおじさんがその場で席を譲ってくれた。
気づいて行動してくれたおじさんの優しさと、無頓着なおじに負けた悔しさで次の駅につくまで涙が止まらず、ずっとマスクに吸い込まれていった
期待なんてするのはもう辞めたと思っていたけど、どっかでまだ
期待している自分の弱さを自覚した
もっと強くならねばと・・・