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ノンフィクション作家、高橋秀実氏の訃報に思うこと

コラム899 ノンフィクション作家、高橋秀実氏の訃報に思うこと


 フィクションが最近読めなくなっているクララです。

 愛読していた、ノンフィクション作家の高橋秀実氏が、62歳で他界されたと朝日新聞で読みました。(デジタル版を毎日隅から隅まで読むタイプなのです)


 『ご先祖様はどちら様』が最もお気に入りで、自分のルーツを辿るといいつつ、もう先祖なんか、なんだかわからなくなる高橋ワールドに連れて行かれるユーモアにつつまれる作品です。村上春樹氏も彼を「まっとうに困る人」として愛読していると語っていたと思います。115代遡れば縄文人、とか、20代遡ると(親戚が)100万人を超え、27代前には1億人を超える、など、今も衝撃と共に、楽しい読書経験として覚えています。


 他には『素晴らしきラジオ体操』、『やせれば美人』などを読みました。奥様のダイエットを綴ったものも、とても面白い。


 こうして、私のブログのように、駄文を毎日書いていると、もしかしたら、私は高橋さんのような書き手になりたかったのかな、とさえ不遜にも思います。それほど、事実をきちんと積み重ねつつ、かつユーモアのセンスが光る、すばらしい書き手でした。


 いつかどこかで、誰かが「クスッと」笑ってくれるようなものを、ちょっとでも書きたいな、という気持ちが強くなったのでした。天国でのお幸せをお祈りします。


2024年11月14日

クララ

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