歴史とまちとお祭り:遠州横須賀三熊野神社大祭
こんにちは
今月のはじめ「遠州横須賀三熊野神社大祭」に行ってきました。
このお祭りは毎年4月の第一金曜、土曜、日曜に開催され、地域に春の訪れをお知らせをするかのように賑やかな雰囲気がまちを包んでいました。
ということで、
今回は、遠州横須賀三熊野神社大祭を訪ねたお話をしていこうと思います。
日々の合間にご覧くださると嬉しいです。
それではどうぞ
|遠州横須賀と祭事
遠州横須賀って?とお思いになるかと思いますので、その辺りのお話から始めていきます。
遠州横須賀地区は静岡県掛川市の南部に位置し、かつて横須賀城の城下町として栄えた古い町並みが残るエリア。
通りを歩いていると、城下町の内で商家が並んでいたであろう名残を感じる建築が見ることが出来ます。
現在でも商売を続けている現役の商家建築もあり、個人的にも興味をそそります。
各地で開催される伝統的なお祭り、
地域の繁栄や安寧などを祈願することが共通しているのではないでしょうか。
もう少し言うと、祭事はエンターテイメント的なパフォーマンス披露とはちょっと違って、より儀式的な要素が強目だと思います。
所作、掛声、囃子音、一つ一つに祈りに繋がるような意味が背景にあって、(今回で言えば)「祢里(ねり)」(山車のこと)やお囃子、演者たちによって表現されていると思っています。
それらを知って日本のお祭りを見てみるともう少しだけその地域に近づける気がします。
|ハレの空間に日本的なものを感じる
お祝いの行事が行われる時を「ハレ」と言われ、
普段の日(「ケ」)に対して、非日常を指しています。
ボクはこうした「ハレ」の非日常空間に、日本文化っぽさ、が見えて面白さを感じます。
例えば、古い街並みに幕や提灯が掛かり、普段の風景からちょっと華やかな雰囲気に変化しています。
歩いていると通りに面した商家では、表の建具が取り外されて、開放的に。
そこには神棚的な祭壇が飾られたりお祭りの関係者の出入り口など、祭事用に建築が変化します。
これも時節などの行事で姿形を変容させる日本的なアイデアが詰まっていて学びがあります。
昼間の華やかさから一変して、夜は夜でやはり素敵です。
周辺が暗くなり、浮かんでくるのは提灯や家々の灯りでとても幻想的な空間が広がります。
その中でお囃子や掛声が響き、お祭りの雰囲気をさらに盛り上げているように思います。
春が訪れ、日本各地でお祭りが開催されていきます。
祭事が開催される背景や意味合いが薄まってしまうと娯楽イベントに見えてしまうかもしれません。
しかし、まちの歴史と暮らしに祭事は密接に関わってます。
時節ごとの祭事は人々の祈り、願い、喜び、感謝を表現していることが根底にあり、それらを知ることでお祭りに行く楽しみ方や伝統的なモノゴトとの関わり方に深みがでてくるのかなぁ、なんて思います。
色々あったけど良い一年なったな、そんな風に言えるように祈願したいものです。
ということで、
今回はこの辺りで失礼します。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
ではまた
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お祭りの様子を動画にしました。
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▼KURAMOCO