kuramoco design project :mini table編#02
こんにちは
今回はkuramoco design project「mini table」編の続きをお話していこうと思います。
#01の時は製作過程と背景の内容を中心にお話しさせていただきました。
ここでお客さんの元へ納品が完了しまして、ご覧の皆さんにもmini tableの全貌を見ていただこうかなと思います。(写真ですが)
使用目的のお話はさせていただいたと思いますが、改めてお伝えいたします。
■おさらい
ベースとなったのは試作品で作っていたサイドテーブルです。
利点の一つに、引き寄せること、が挙げられます。
テーブルの多くは座って自分が近づいていきますが、反面カフェ等で見かけるサイドテーブルは自分がいる所に持っていける、近くに置けることが可能であり、利点だと思います。
よって場所を選ばず、その時々の気分で居場所を作れる、と言えるかもしれません。
そうした利点を残しつつ、今回のご依頼はサイドではなく自分の前に引き寄せて、食事や作業をしたいということでした。ですので、天板サイズをA3(420mm×297mm)が収まる程度の広さに調整し設計をやり直しました。
この辺りの内容を#01でお話したかと思いますので、よろしければ一読いただけたら嬉しいです。
■人が触れるところにひと工夫を
製品が完成して実際にお客さんに使い心地を確認していただいたところ、
『そうそう、これ、この感じ!』
とても喜んでいただきました。
腰の調子が悪い時とか、自分がテーブルに向かうんじゃなくて、テーブルを自分の方へ持って来れる、そこが助かるんだ、とも。
良かった、です。
ここで、こちらからのひと手間をお伝えしますと、人の肌が触れるところ、手を乗せるところは木の角を丸くしています。
引き寄せるということは、自分の肌に近づくということ。
つまり、寄せたその時に痛いや堅いという感覚を持たせてしまっては製品全体の印象もマイナスになりかねません。
使ってみて、触れてみて、初めて知る手触りも含めた使い心地を考えるのも作り手の役割だなって思うんです。
何気ないところなんですが、作り上げた家具が使い手の方と長く時間を共に過ごしてほしいので、そこはこだわりたいところなんです。
また、客観的な見方をしてみると、
商品化に向けて進めていた試作品を作っていきますが、時折りそれがベースとなって、お客さんからの要望でセミオーダー的に作ることで自分では見えていなかった視点をいただけます。
そこから得られた情報がまた製品にフィードバックして活かされていくっていう流れに面白さを感じます。
アイデアを形にすれば目にしてくれる。
そこから始まっていくんだな、と改めて思いました。
ということで、
今回はこの辺りでおしまいにします。
お付き合いくださりありがとうございました。
ではまた
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