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建具で空間をつくる:アイデア手帖

こんにちは

新たに始まった「アイデア手帖」
基本は有料記事になりますが、改めてどのような内容かをお話いたします。

「アイデア手帖」というコンテンツは、ボクが各地のまちや建築を見て回り得た事、書籍等から学んだ事をベースに「アイデアがカタチになるプロセス」主な内容になります。

例えば、設計するにあたり、現状把握・分析、資料集め、アイデア図など「草案」の部分をご覧いただくことになると思います。

まだまだ作品や製品になるかどうかもわからない中でボクが右往左往している状況も含めて楽しんでいただけましたら幸いです。

一つの物事がカタチなる過程で、どのような視点、考え、資料、文脈を用いているのか、というようなボクの設計作業が参考になったり、物事の見方のヒントになったり、そうしたことが誰かのお役に立てたらと考えています。

ということで、
初回のアイデア手帖は全国建具展示会の設計アイデアのお話になります。
よろしければご購入いただき、ご覧くださると嬉しいです。

それでは早速、始めていきたいと思います。


❚建具のデザインとは

建具の特徴の一つ「一時的に場をつくる能力」
これを可能にしているのは「変容性」「臨時性」「演出性」の3点だと考えています。

それらの特性を持って「場をつくり出す力」が発揮されます。

「変容性」とは、用途に応じて、部屋の様相を変化させることを指しています。
「建具というものを考えてみた」でお話をしてきたように、何もない間(部屋)において「動く壁」だからこそ時と場合に応じた部屋の使い分けを可能にしています。

埼玉県ふじみ野市 福岡河岸記念館
市指定文化財「回漕問屋福田屋」の建物を福岡河岸記念館として保存・公開

「臨時性」についてお話すると「一時的に」または「一定の期間」だけ臨時的に場をつくることが可能であること。
ということは、一時的に設置する道具などは簡易的であったり、仮設的な道具であったりする必要があります。

例えば、アウトドア用品を思い浮かべていただければ分かりやすいかもしれません。
必要なときに必要なだけ使い、使い終えれば畳んでしまっておく、この感覚は近いんじゃないかなぁと思います。

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