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やれないと言う勇気

管理職だった時の話です。優秀なA君に2つの仕事を頼みました。彼ならば2つの仕事を達成することができると思ったからです。しかし彼は2つのうち、1つを選び、もう一つはできないと言ってきました。そしてなぜできないのかを論理的に説明してくれました。

最初、私はがっかりしたのですが、説明を聞いて納得できました。彼が説明した通り、その仕事は私の想定より難しかったのです。

選んだ仕事に専念した彼は、予定通りに首尾よく完了させました。もし無理に2つの仕事をしていたら、どちらも予定通りに終わらず、混乱していたことでしょう。

やれないと断ることには勇気がいります。しかし中途半端に引き受けて期待通りに達成できないと、迷惑がかかります。しかも評価も下がるでしょう。引き受けたら、予定どおり完了する事を期待されるし、それに合わせて他の仕事も計画されるので、予定が遅れれば迷惑になります。

やれないと断るには、やはり業務をしっかりと分析して、断る理由を論理的に説明できることが必要でしょう。

「やります」と言えば、上司も喜びますし、仕事を引き受けた自分も意欲に溢れていい気分です。しかしそれは一時のことです。勇気を持って「やれません」と言うことも大切です。

管理する側は、部下の考えをきちんと聞いて、判断をしていくことが必要ですね。

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くらかけや
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