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部下をもったら意識したい8つのこと
管理職に昇進して、あるいはチームのリーダーになって、部下を持つようになると、どのように部下と対応したら良いか悩みませんか? 私は悩みました。
そんな時に勉強になったのが、佐々木常夫さんの著書『そうか、君は課長になったのか。』です。佐々木さんは自閉症の息子さんとうつ病を患う奥さまを抱え、限られた時間で効率よく仕事をせざるを得ませんでした。工夫をして東レの取締役にまで昇り、「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在とも言われていました。この本にはとても参考になるヒントがあふれています。
私はその中のいくつかを実践して、なんとか部下と対応してきました。その後私は定年退職してフリーランスになりましたが、部下がいなくなったことがとても寂しいことでした。
今考えると、一見人当たりはよいのですが、面倒見は良くなく、ほったらかしにし、短気でかっとなり、 上から目線で話したり、人の話をちゃんと聞かなかったり、反省する点は多々あります。
都度都度反省はしていて、手帳にはメモが残っていました。それを「部下をもったら意識したい8つのこと」として整理しました。
①まめに部下に声をかけること
特にあまり話してこない部下には注意です。ちょっといやらしいけど、フリーアドレスでは、わざと近くに席を取り、様子を伺ったりしました。
②忙しくても手を休めて、まず部下の話を、目をみて聴くこと
目を見て話すのが苦手でしたが、目を見て話す部下に教えられました。
③仕事は任せる。任せてチェックするけれど最後まで自分でやらせること。横取りしないこと
上司に頼まれて作った資料がすっかり書き換えられいた時はショックでした。それなら最初から自分でやれよと思いました。
④指示命令でガチガチに縛るのではなく、自主性を重んじる
今なら自律的組織というのでしょうね。そのためには適切なアドバイスが必要で、そう簡単には行きません。定期的にワンツーワンのミーティングをして会話をするのが役に立ちました。
⑤自分のダメなところは隠さないで、フォローしてもらう
これはできたかな。最初はどうしてもダメなところを見せまいとして失敗してしまうのです。
⑥知らないことはそのままにせず勉強する。恥ずかしがらずに部下に聞く
昔から人に聞くのが苦手で、なんとか自分で調べようとしてしまいます。しかし先輩に聞き上手の方がいて、聞かれた人にとっても学びになると知りました。学んだことは人に教えることでりかいが深まると言われていますよね。
⑦短時間でも現場に出向き体験する
これは痛感。忙しくなると億劫になって現場に行かなくなるけれど、体験は重要です。レポートも映像も体験には及ばないですし、現場に行けば、新しい発見があります。
⑧部下のプライベートを可能な限り把握して、ケアする
今はますます難しいのかな。私は人のプライバシーに踏み込まないように躾けられたせいか、仕事での付き合いはしても、プライベートな付き合いは苦手です。自分のことばかり考えて、人のことにあまり関心がないのかもしれません。しかしとりわけ部下のプライバシーはある程度把握しておいた方が、会話する時も、悩みを聞く時も大切になります。部下の育成のためにも必要です。
部下をお持ちの皆さんの参考になれば幸いです。
●そうか、君は課長になったのか。 (ポケット・シリーズ)
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