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デジタルデトックスって?

ミドルシニアのキャリアコンサルティング、ユニキャリア岡田慶子さんが兜町のブックラウンジカブルで開催した「デジタルデトックス・リーディング(DDR)」イベントに参加しました。

● Book Lounge Kable(カブル) 

「デトックス」とは、大辞林によれば「解毒、体にたまった有害物質を取り除くこと」

「デジタル」が象徴しているのはスマートフォンやパソコンなどの電子機器。

岡田さんは「デジタルデトックスとはスマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスと離れ、自然や人とのコミュニケーション、内省と置き換えること」と言っています。

スマートフォンやパソコンは毒なのでしょうか。スマホの見過ぎが招く3つの害があるそうです。

ひとつは集中力の低下。仕事や勉強、読書などをしていても、メールやメッセージが来たり、ちょっと調べものをしようとして、スマホをさわり、そのまま別なことに気を取られたり、気がつくとスマホをいじっていたりして、集中力が途切れてしまうことはよくあります。

二つめは視力低下。これもまた実感するところです。

そして三つめは睡眠障害やうつ。まさにスマホは毒。だから解毒、デトックスが必要ですね。

● 「スマホの見すぎ」が招く世にも恐ろしい3大弊害

一人ではなかなかできないスマホ断ちを、強制的にみんなと一緒に取り組むのが今回のイベントです。しかも場所は丸善雄松堂が運営する平和不動産のブックラウンジ。兜町なのでお金や経済に関連する本など約2,000冊が並べられています。フリードリンクで珈琲などもあり、座りこごちの良い椅子や靴を脱いで寝転べるヨギボーなど居心地よい空間です。カフェもあり食事を取ることもできます。

強制的にこの読書空間に浸ることで読書時間を持つことができるデジタルデトックスリーディングです。

思い思いに読書したり、空想したり、睡眠したり。そして参加者同士で読んだ本や気づきなどについて語り合いました。

スケジュールは11:00から17:00までの6時間。最初に簡単なオリエンテーションがあり、スマホやパソコンなどが回収されました。17時までスマホ断ちです。スマホは一人ひとりジップロックに入れて事務所で保管します。

DDRの1回めがスタート。ランチまでの1時間10分、この空間の好きなところで好きなことをします。

私は経済の本でも読もうかと本棚を巡っていたら、写真家ヨシダナギさんの写真集『HEROES』に出会ってしまいました。

●『HEROES』 ヨシダナギ

私はやっぱりお金の話よりもアートが好きなんだなぁと実感。リラックスできる皮のリクライニングシートに座り、ジャズピアノのBGMが流れる中で、アフリカ、アマゾン、パプア・ニューギニアの少数民族の美しい写真。力強い生きる力が響いてきました。絵画のような鮮やかな色合い、独学で学んだヨシダナギさん。小学生の頃からアフリカに憧れていたそうです。強い想いが夢を叶えるのだと思いました。

昼食はカブルのカフェでビーフカレーをいただきました。牛肉ゴロゴロで美味でした。

午後13:30から2回めのDDR。見つけたの出口治明さんの『教養としての地政学入門』

●『教養としての地政学入門』出口治明

しかし、この本のほかに出会ってしまったアートな本。田村美葉さんの『すごいエスカレーター』

●『すごいエスカレーター』田村美葉

田村美葉さんはエスカレーターマニアを自称するライターさん。この本は日本全国の特徴あるエスカレーターの写真図鑑です。行ってみたい、見てみたいと思うエスカレーターがたくさんあります。メモをとりました。

日本橋三越本店の全照明型エスカレーター
熱海MOA美術館のワープするようなエスカレーター
丸亀レオマリゾートの日本一長いエスカレーター

田村さんの運営するエスカレーターのサイトもありました。

● 東京エスカレーター

出口治明さんの本は3回目のDDRに持ち越し。厚い本なので全部は読みきれませんでしたが、拾い読みしました。ロシア・ウクライナの背景を地政学の観点から見てみると難しい問題です。

「国が持っている地理的な条件、置かれている地球上の位置、その領域内にある資源が国の行動を制約する」

『教養としての地政学入門』出口治明

最後にクロージングの語り合い。参加者の感想が交換されました。
「無意識にスマホを探している自分を見つけました」
「時間の感じ方が違いました。あっという間の時間でした」
「ひとりで読書するのとはことなり、途中での10分の発表が気づきにつながりました」
「区切られた時間なので、集中できました」
「スマホは時間泥棒だと思いました」

すっきりしましたね。私はガーミンの活動量計を付けています。そこにはストレス計測かあります。

●GARMIN(ガーミン) vivomove 3S スマートウォッチ 活動量計

GARMIN Connect

そのグラフを見ると、オレンジ色のストレスが、DDRの間は少なく、休息の青色になっていています。普段は全体にオレンジ色なのです。DDRがストレスフリーであることがよくわかります。

グラフの緑色の歩く人のマークが終了後に駅まで歩いている時間です。スマートフォンが手元に戻るとやはり見てしまいます。その後の帰りの電車の中、帰った後の20時から22時はスマートフォンとテレビを見ていたので、グラフがオレンジ色に染まって、ストレスレベルが上がっていることが一目瞭然です。

デジタルデトックスリーディングはなかなか良いです。

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