お客さん
仕事のストレスと、セクハラ上司のストレスで私は今休職中だ。
休み始めてもうすぐ1ヶ月が経とうとしている。
職業柄、お客さんたちと話す機会が多かったからたくさんのお客さんと仲良くなった。
理不尽に怒鳴られたり、ナメたりしてくるお客さんも中にはいたけど、申し訳ないがそういった人を除いて全員好きだった。素敵なお客さんがたくさんいた。
交代休みで私が休みの日にお客さんたちが来ると、あれ?いないの〜ってなるらしい。
「この前来た時見なかったね〜お出かけしてたの?」
みたいに言ってもらえたりもした。
愛されてる、と言ったら大袈裟かもしれないけれど、少しな変化にも気付いてもらえたり、感謝してもらえたり、多めに見てもらえたり、気にかけてくれたり。それは私にとっては愛だった。
休職中ずっと仕事から目を背いているんだけど、ふと、お客さんたちの存在を思い出した。
自分のことを考えて病むことで精一杯で、余裕が全くない日々が続いていたから、お客さんの顔を思い出したら、ちょっと会いたくなって仕事という存在が少しだけポジティブになれた。少しだけね。
そうなるとお客さんたちは私がお店にいないことをどう思っているだろうか?
きっと、いや、絶対私がいないことには気付いていると思う。
会いたいって思ってくれてるだろうか。
私は会いたい。
それとも、所詮、"お店で会えたらお話しできる姉ちゃん" くらいにしか思われてないのだろうか。
まあ、それでも全然良いんだけど。
こう思ってもらいたいとか、今はよくわからないんだけど、単純に、どう思っているのだろう。
ま、そんなに何も思ってないか。
人間そういうものだから…。
復職するためのポジティブな理由がはじめてひとつ出来た。なんか、良かった。家にいても仕事のことを考えたり、色々手続きで会社と連絡とったりしているだけでも不満やストレスが溜まっているから不安であったが、社会復帰できそう。
良かった。
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