新潟旅の思い出 前編
先月の終わり、私は新潟へ1泊2日の1人旅に出ていた。推しのライブがメインではあったが、ライブをも理由に遠征して旅をするのも私の楽しみ。
そんなこんなで、今回も私は楽しく観光をした。
その日の新潟は曇りや雨が続いた。
まずは美味しい美味しい、美味しいお寿司を食べた。
全てのネタがしっかりしていて、新鮮なのが伝わる。
1人で食べるには贅沢すぎかなぁなんて思いながら、幸せを頬張っていた。
その後は推しのライブ会場に行って、グッズを買ったり、ホテルに戻って少し休んだり、ライブを見てアドレナリンドバドバのまま、スーパーに寄り道をして夜食を買って、ホテルへ戻る。
これに付け足して、ほろ酔いも飲みました。
お酒がズブズブに弱いこと私なので、半分くらい飲んで流しました。でも、なんか大人な度に憧れていた私は満足です。
ホテルの部屋のお風呂なんかも、すっごく怖いので、YouTubeとテレビを流しながら爆速で終えました。
その時ばかりは、いつも通りのお風呂、日常が恋しくなりましたね。
そう。わかるように今回の旅は少し内容が薄いのです。
日付が変わるまでに寝たものの、アドレナリンが出尽くしている私は夜中の2時に目覚めてから目がガン開きのまま朝を迎えた。
朝といっても、朝食バイキングに、徒歩20分かけて別のホテルでのバイキングを食べる予定があったので、5時には朝の支度を始め、6時過ぎにはホテルをチェックアウトしていた。
外はまだまだ暗かった。
朝方の新潟駅の近く、誰もいない。いや、いる。
カラスがいた。
地図が案内する狭い路地に足を運ぶ、そこにはカラスが3羽。少し怖いので逆の左の路地へ行く。そこにもカラスが5羽。……
どこへ行ってもカラスがいるので、私は遠回りになってでも大通りから行くことにした。走る私。
大通りは静かだった。ほんの気持ち空は明るさを見始めている。とはいえまだまだ暗い。
上を見た。何十階もある高いビルの淵にはカラスが10羽以上横並びになっている。
大通りを沿うように並んでいる高い街路樹のてっぺんにもカラスが15羽ずつ止まっている。しかも、街路樹全てに。
私は地獄絵図かと思った。
止まっている塊のカラス。
飛び交うカラス。
低空を彷徨うカラス。
私の居場所はどこにある。
朝方の6時過ぎ、まだどこもやっているお店などない。万が一襲われたとしても逃げ込める建物は所々にだけあるコンビニのみだ。私は恐怖に包まれた。
走る。朝方まだ薄暗い新潟駅周辺を私は駆け抜けた。
どうしても赤信号には逆らえない。早く青になれと、止めた足をバタ着かせて怯える。
そこは大通りの中の1番大きい交差点だった。
上を見た。カラスの鳴き声が尋常じゃない。
その途端、空一面が黒で埋め尽くされた。
……。
それは紛れもなくカラスの大群だった。
初めて見た。カラス被害で悩む駅を取り扱ったニュースを見ていたことがあったけど、まさにそれだった。
「もう無理なんだけど…」
1人でに溢れたその一言は、諦めと、恐怖と、面白さと。複雑な心情全部が入っていた。
無事に信号も青になり、その後走り続けること5分。私はようやく朝食バイキング会場のホテルに着き、寒い冬の新潟の朝方というのに汗は滲んでいた。
こんな早朝の過ごし方は初めてだった。
ホテルの受付の人には、朝イチからこんな髪型を崩して汗をかいて、どんだけご飯が食べたかったんだよと思われているのではないかと少し恥ずかしくなった。
それで、無事に食べれた朝バイキング
ここのホテルでも事件は起こったので、ぜひこちらもご覧ください。
長くなってしまいました(ほぼカラス)
その後の出来事はまた明日の記事で。