歯医者さん

"病院は悪いものを治してくれる所"

そう思えるようになった私は大人になれたなぁと思う。心療内科だけはそう思えないが。（そこは頑固な性格で終わってる）

私は今日1年ぶりに歯医者さんに行ってきた。

グミを食べていたら違和感を感じたからだ。
いつもよりもそのグミが歯の内部まで入り込むような感覚があったのだ。虫歯かな…？と思ってすぐ歯医者の予約を入れた。

歯医者さんに行くまで1日ある。
その日の夜はそわそわしていた。
なんか歯が痛くなってきた気がする…とか、治療する時の頭蓋骨に響くようなゴゴゴーというやつをやらないといけないのか…とか。
良い大人がそんなことを考えて、そわそわしていた。

歯医者さん当日。
私にしてみれば一大イベント（悪い意味で）である日だ。予約したのも、歩いて歯医者さんまで来たのも、すでに "良くやった" という気持ちだった。
が、良い大人がそんなことを思うのは恥なので、スンとした顔で待合室に座った。

いざ治療の時がくる。
先生はパッと見て一言。

「前に詰めたものが取れちゃったんですね〜」

この先生が言うなら間違いない。
その詰めたものを詰め直してもらって、10分くらいですぐ終わった。とても呆気なく。

もう終わった…！
私は感動した。今年1番感動した。
昨晩、歯が痛いかもと思っていたのも気持ちの問題なだけだった。「病は気から」を久々に感じた。

嬉しい気持ちで支払いを済ませた。
あんなに1640円を払うのに笑顔になったことはなかった。不思議な子だ。