映画ゆるキャン△に見る探究の可能性
こんにちは。くらげ先生です。
私自身、この作品が出る前からツーリング×キャンプで時々旅をしていましたが、リンちゃんのバイクツーリングを見て、より一層楽しむ人が増えてきてなによりです。
ネタバレあり
今回の記事は、公開中映画のネタバレを僅かに含みます!
とはいえ、詳しいシーンを書かないために、ふんわり分かりにくいものになってしまうかもしれません。すみません。
映画作品が研究題材になる
私がお手伝いしている大学ゼミでは、ほぼ毎年、映画を題材にした研究をするメンバーが居ます。頻出作品群として、手塚治虫作品、スタジオジブリ作品、最近ではピクサー作品をテーマに挙げた人もいました。
なぜ娯楽作品の映画が研究になるかというと、登場人物の設定やセリフ、シナリオが、何らかの教育メッセージとして効果を持つ可能性を見出しているからです。
映画の良いところは、直接的に教材と言ってないところで、堅苦しくなく、むしろエンターテイメントのひとつとして成立しているにも関わらず、視聴者の心に響くメッセージを包含しているところです。
ゆるきゃん△ × 探究の可能性
作品のあらすじを必要以上には書きませんが、探索➔魅力発見➔課題発見➔課題解決➔新たな課題➔新たな解決 という、探究学習では理想的な展開を辿ったストーリーであり、さらに、空想世界ではなく、実際に存在する町が舞台となることでリアリティが増すところに探究の可能性が感じられます。それに、地域との協働関係、行政的判断などの要素も現実味があります。
中盤までは、あれ?事件も起こらずこのまま順調に?とか思っていた矢先、物語は突如壁にぶつかりました。社会の仕組み上、抗いようがない出来事でしたが、5人はあきらめで終わらず、対立するのではなく、関係するみんなが納得する答えを見出していきます。
新たな課題に対する解決策を見出してからは、アメリカ映画だとミュージカル調だったり、音楽で一気に進めていきそうな展開のなかに少し隠れ気味ではありましたが、単なるあきらめやゴリ押しなど力による解決ではなく、自分達も、新たな課題側も活きる形を見出すところは、ぜひ探究のなかで実践に持ち込めると良いなと思います(そもそもの課題次第ですけど)
一番大切なこと・ちゃんと描いていた
今回の作品が探究記事になると思った最も大きなポイントはエンドロールの中にありました。ちゃんと場を永続的に運営していく仕組みがワンカット入っていたのです。解決して終わりでなく、続いていく事に対してもリアルがアリました。
単に、現実の町を舞台としても、
単に、社会課題に触れたストーリーを展開しても
単に、カワイイ女子たちが頑張っている姿を描いても
どこか物語世界で、ちょっと現実っぽい世界、と感じたかもしれません。何かを乗り越える姿は、物語には必ず存在します。しかし、仕組み(システム)をどうするかまでが描かれていたことで、ちゃんと課題解決になってるぞ!と思えました。(サクラクエストよりもうまく作ったな!!とも思いました)
今回は、見ていない人には何のことやらですみません。
これから見る人は、エンドロール見逃さないでね!!
もう見た人は、ちょっと思い出してみて!!
公開終わった頃に、思い出したように記事をちゃんと書こうかなと思います。
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