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ルイボスティーは花粉症に効果があるのか?

1月も後半になり、花粉症の声が近づいてくる今日この頃ですが、
いかがお過ごしでしょうか?

じつは私、花粉症でして…
しかも杉花粉に始まり、梅雨入り頃までずっと花粉症状に悩んでいます。

そこで、今回は花粉症対策として飲むと聞くと言われているのを目にした
ルイボスティーについて調べてみました。

その結果、県立広島大学の田井教授がルイボスティーのアレルギーに対する効果を研究した論文を見つけたので、ご紹介します。¹⁾



要約

南アフリカ原産のルイボスティーには、
昔からアレルギーを軽減する効果があると言われていますが、
効果を発揮する成分は未解明でした。

今回の研究で、
ルイボスティーに含まれる3種のフラボノイド
(ケルセチン、ルテオリン、クリソエリオール)が、
アレルギーの原因となる肥満細胞からの炎症性物質の放出(脱顆粒)を
抑制することが分かりました。¹⁾


もう少し詳しく

フラボノイドの1種であるケルセチンは
アレルギーの軽減に効果があると知られています。

ルイボスティーにも多く含有していますが、
ルイボスティーに含有するケルセチン量では
ルイボス茶と同じ強さの脱顆粒抑制活性は再現できませんでした。

しかし、
ケルセチン、ルテオリン、クリソエリオールの3種を
ルイボスティーに含まれる量と同じ割合で混ぜると
アレルギーの原因となる肥満細胞からの炎症性物質の放出(脱顆粒)を
抑制することが確認されたため、
ケルセチン、ルテオリン、クリソエリオールの3種が
ルイボスティーがアレルギーを軽減する成分であることがわかりました。


実際に効くの?

では、
ルイボスティーをどのくらい飲めば花粉症に効くのでしょうか?

残念ながら、
どのくらい飲めば花粉症に効くのかという研究は
見つかりませんでした。

私は花粉症に効果があると知る前から、
定期的にルイボスティーを500mlの水筒に2gのティーバックを入れて
飲んでいました。

比較をしたわけではないので、一概には言えませんが
薬を飲まないと耐えきれない程度の症状はありました。

ただし、
他の研究では1Lの水にルイボスティーの茶葉5gを入れて沸騰させ、
弱火で5~10分煮だしてから茶葉を取り出すと
効果的にポリフェノールを抽出できるとの報告もあるので、²⁾
抽出の仕方が大事なのかもしれません。

ただし、
どの文献やサイトを見ても花粉症に効く量は明記されておらず、
あくまでも補助食品としての位置付けでした。


まとめ

今回は、
アレルギーに効くと言われているルイボスティーについて調べてみました。

結果は、
アレルギー反応を抑制する成分は配合されているものの、
効果的な量は見つからず、あくまでも補助食品としての位置付けでした。

もしも、
花粉症対策としてルイボスティーを検討されている方は
補助食品として飲むことをオススメします。

ただし、
ルイボスティーには様々な健康効果があるとされており、³⁾
ノンカフェインなため、子どもから妊婦さん、高齢者の方々まで
どなたでも飲むことができるお茶です。

体調や量などに気をつけながら、
ルイボスティーを楽しんでください!


参考文献


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