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【開催レポート】第5回 食のサステナビリティ研究会 ~健康・栄養と食~

こんにちは!サステナビリティ推進部です。

今回は、2024年9月4日(水)に開催した「第5回 食のサステナビリティ研究会」についてご紹介いたします。

食のサステナビリティ研究会について

「食のサステナビリティ研究会」は、株式会社クラダシが運営する「クラダシ基金」の活動の1つです。
フードロス、気候変動問題や食料サプライチェーンリスクといった「食」や「農」に関わるさまざまなサステナビリティ課題に対し、情報の収集や発信、交流機会の提供を通じて、解決に向けた食に関わる企業のサステナビリティ推進や共創に寄与していくことを目的としています。

第5回 食のサステナビリティ研究会

今回の研究会では、「健康・栄養と食」をテーマに、講演と質疑応答を行いました。

開催概要

日時:9月4日(水)  16時30分~20時(16時30分~18時:講演 18時~20時:懇親会)
場所:シティラボ東京(City Lab TOKYO) 
内容:
 1.農林水産省新事業・食品産業部新事業・国際グループ 国際班 課長補佐
  春日朱里様 ご講演・質疑応答
 2.アサヒグループ食品株式会社 執行役員 食品原料事業本部長 林和弘様 
  ご講演・質疑応答

今回は、21社34名の食品メーカーや商社の、営業・マーケティング・新規事業・サステナビリティなどさまざまな部署の皆さまにご参加をいただきました。また、プレゼンターとしてご登壇いただいた農林水産省様、アサヒグループ食品様など多くの企業様にご支援をいただきながら開催に至りました。

当日の様子

クラダシより、食のサステナビリティ研究会の趣旨について改めて説明したのち、前半では講演および質疑応答、後半では交流や懇親会を行いました。
まず、前半の1つ目のコンテンツでは、「健康・栄養と食」という今回のテーマに基づき、農林水産省 春日様より、「食品産業と栄養をめぐる状況」と題し、国際社会における栄養不良の三重負荷*という課題や、特に「過栄養」に対する諸外国が行う取り組みや制度、それらの栄養課題の解決に向けて開催された東京栄養サミット、2025年に開催されるパリ栄養サミットなどについてご講演をいただきました。

*低栄養、微量栄養素欠乏、過栄養が個人内・世帯内・集団内で同時に見られたり、 一生涯の中で低栄養と過栄養の時期がそれぞれ存在したりするなど、低栄養と過栄養が併存する状態。

次に、アサヒグループ食品株式会社の林様より、同社の長期ビジョンやサステナビリティ活動、長期ビジョンに基づいた事業の一つとして、酵母ビジネスについてご講演をいただきました。ビールの製造過程で副産物として出てくる酵母から抽出された酵母エキス・酵母細胞壁の特色・機能や、ビール酵母の活用というアップサイクルから始まった開発の歴史、世界的な健康・栄養の課題解決に貢献する素材としての今後の展望についてのお話を伺い、「健康・栄養と食」への具体的な取り組みやそれをビジネスとして価値創造していく事例を学ぶ貴重な機会となりました。

質疑応答では、農林水産省様の講演に関して、他国の栄養表示制度のタイムラインや日本との違い、今後の日本の方向性についてや、アサヒグループ食品様の講演に関して、酵母ビジネスの変遷の裏話、脱プラスチック商品開発のポイントについてなど、活発な質問や議論が交わされました。

講演終了後には、グループに分かれての交流の他、玉乃光酒造株式会社様からご提供いただいた酒粕チョコサンドクッキーや、ワインキュレーション株式会社様からのワインを楽しみながら、懇親会を実施しました。また、レクリエーションとして、アサヒグループ食品様のキャラクターで酵母の精 KOBOにまつわる「KOBOクイズ」も行い、和やかな雰囲気の中、食品企業間での情報交換が活発に行われました。

ちなみにクイズ作成時にすっかりKOBOに詳しく&ファンになりました!酵母細胞壁やKOBOについては以下をご参照ください。
https://www.asahi-gf.co.jp/enjoy/kobo/

振り返りと今後について

今回は、企業様や各国の食を通じた健康への取り組み事例を学び、さまざまな視点から議論を深められた貴重な機会となりました。参加いただいた方々からは、「健康・栄養というテーマについて、世界の動向を含めて体系的な理解が深まりました」「他企業さまとの交流・情報交換ができとても有意義なひとときを過ごしました」との感想を多くいただきました。
次回の開催に向けて、皆さまのご意見を参考にしながら、食品業界の「ソーシャルグッドのハブ」になれるよう研究会を通じて企業様とサステナブルな取り組みについて情報発信を行っていきます。

食のサステナビリティに関心のある企業の皆さまには、是非ご参加いただければと存じます。

ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
※対象:原則として食品メーカー(法人)
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