ママ探し記念日
息子10ヶ月。
人見知りせず、後追いもせず、私がいなくても問題なし。他の人の抱っこは余裕、託児も余裕。
誰にでも笑いかけ、母には割と塩対応。
「母親のこと認識してるんだろうか…」と不安になるほどだ。そして私はちょっぴり寂しい。
そんな息子と初めての遊び場に行ったときのこと。
2時間ほどしっかり遊びまわり、帰る間際になって私はお手洗いに行くため、スタッフさんに息子を託した。
直後、お手洗いの中まで息子の泣き声が聞こえてきたので、ケガでもしたのかと慌てて遊び場へ戻ったところ、
「ママがいないことに気付いて泣いちゃったんですよ〜」
とのこと。
なんてこった。信じられない。
目の前にはスタッフさんに抱えられ、大粒の涙を流す息子がいる。
息子を受け取り「ただいま」と言うと、あっという間に泣き止んだ。
最愛の息子が大泣きしているところ大変不謹慎だとは思ったのだが…
嬉しい。嬉しくてかわいくてたまらない。こんなことで喜んですまん息子よ。
スタッフさんに初めての人見知りであることを伝えたら、「じゃあ今日は、初めてのママ探し記念日ですね!」と小さく手を叩いてお祝いしてくださった。
そうだ、お祝いが必要だ。
夕飯にちょっと高いお弁当を買って、浮かれた足取りで帰路についたのであった。