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花は葉のメタモルフォーゼ 〜ゲーテ〜

ドイツの文豪ゲーテは、1790年に『植物変態論』という本を出し、「花は葉のメタモルフォーゼ(変形)である」と記しています。
何もこれは偶然や思いつきではなく、ゲーテが文学作品を紡ぎ出す細やかな感性で、植物の生育をつぶさに観察したことから生まれた発見です。

植物の体の中では何が起こっているのか

花は葉が変形した生殖器官というのは知っていても、
ダーウィンじゃなくてゲーテなんだ!という驚き。

そして、植物の生存繁殖戦略を知れば知るほど、感心します。
植物は、子孫繁栄のために花を咲かせます。人を喜ばすために咲いているのではありませんね。(私はだいぶ喜んでいますが)
植物は動物のようには動けないからこそ、環境の変化を感じ取り、それに合わせて代謝を変えることができるというのです。


蔓植物は周囲が見えるわけでも触れるでもないのに、何故 自らの支柱となり得る他者を認識できるのだろう?
どの植物も触覚は感知できるのだというから驚きます。

触れたのが分かるのは、オジギソウだけじゃないのね。
接触は電気的な活動電位を発生させ、葉全体に放散していっせいに閉じる…

虫に葉をかじられてしまった植物は、傷付いた葉から電気信号を無傷の葉に送って その虫の嫌いな物質を出させて被害を食い止める。

食虫植物は、獲物の虫と雨粒やゴミとを 何を持って判断しているのか?
そもそも植物なのに、筋肉があるわけでもなく獲物を閉じ込めるように動くって どうやってるの?
複数の感覚毛に虫の接触圧があると電気信号が生じ、細胞壁の圧力が変わることで水分量が変化して葉が動く…

理屈を知っても、謎

植物の細胞が電流で情報伝達をしていて、動物の中に神経受容体として存在する蛋白質が植物にも存在していると。

植物は光も感じるし、温度も分かる、夜の長さも分かる、重力も感じ、音も聞こえる、匂いも…

花が好きなだけの私ですが、そう言われてみると…ってことが次々と増えて、挙げ句の果て こういうことに↓

読書量が激減と言っていた先から、課題図書が増えました!

ユリの話にしようと思っていたのですが、植物全体に広がり、沼にハマりました。
もう 頭から煙が出そうになっていて、何度も読み返さないと理解できないです!(そしてすぐ忘れる)
生物の話ですが、物理みたいなのです。物理はついていけない…芸術系の私。

途中まで読んで…取り急ぎ、自分の部屋にある観葉植物『ウンベラータ』の葉を綺麗に水拭きして、話しかけておきました。
なんとなく、ウンベラータが掃除してよ!って言っている気がしたものですから。

全然、消化出来ないです。よく読んで、小出しにしたいと思います。

この花達もそれぞれの戦略を持っているのね!?

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