『ごんぎつね』さんと『セコム』さん
ウチの近所には 複数の『ごんぎつね』さんの他に『セコム』さんが住んでいます。
昨日の「野良ってる庭」からの流れで、植物の話ではない人間の話。
『ごんぎつね』さん達は、大昔からウチの玄関にそっと 白菜、筍、玉ねぎ、ジャガイモ、サツマイモ、栗、キャベツ、大根など野菜を中心に置いて行ってくれます。助かります。
ただ…同じエリアでの収穫時期は重なるので、時々 白菜が4個とか大根が5本とか、食べきれない問題に発展することもあります。お鍋とおでんのローテーション地獄。
続いての、『セコム』さんは、ご近所を見守ってくれています。
どの家にいつどんな人が来たか、宅配便が何を届けたかまで…知っています。
不審者がこのエリアに侵入したら、すぐ発見され 通報されます。留守に鍵をかけ忘れても安心なレベルです。
私の母は、よく文句を言っています。セコムさんはウチと道を挟んでお隣。
勝手によその家に入って来くるし、覗かれているみたいだから嫌だと…
セコムさんのお宅側の窓に目隠しのカフェカーテンを吊るしっぱなしにしています。
でも、母は間違っています。
セコムさんは、覗くっていうレベルではないのです!
数ヶ月に一度の頻度で、私が朝起きる前からウチのキッチンに上がり込んで「おはよう」って挨拶してくれます。
無断で上がってくる訳ではなく、ピンポンして入って来ます。招き入れているのは母自身です。
堂々、潜入捜査レベルの情報収集を日々重ねているセコムさん。何十年も無報酬です。
田舎に移住したいと考えている方は、このくらいの『田舎あるある』を許容範囲として受け入れられる方でないと難しいかもしれませんね。
私は小さい頃から慣れていますが、それでも思春期は嫌でした。
大人になって、しかもだいぶ経って『セコム』の見守りサービスをタダでやってもらえているんだと思ってから、笑顔で「いつもお世話になってます」と本心から挨拶しています。
『セコム』さんは、週に2日の可燃ゴミの日もゴミ収集場所で不法投棄の不届き者がいないか監視しています。
先月も、隣町から不燃ゴミを指定の袋に入れないで捨てた人を捕まえたそうです。お手柄です。
どこから仕入れてくるのか、新聞に載ることもない小さな事件や町のボヤ情報も教えてくれます。
『セコム』さんは、今日もまた…誰が何時に出掛けたか、その家族よりきっちり観察し 記憶しています(笑)