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定量的ばっかりじゃ、バランス取れないのよ。

「定量」は、数値や数量という共通の概念ですから、人に伝える時 異なる認識をする心配はないですね。お花のことで言えば、花材の本数や丈の長さを数値で表します。

でも、数値だけでは伝わらない大事なものがあります。

植物の個体差によるものや 他の花材との相性も関係しています。その辺りのニュアンスが人によって異なる認識を生むのでしょう。感性の違いですので、良いと感じるものが違います。それで良いのです。

資格取得のためなら、自分の感性よりも マニュアル通りに再現する力を養うことが最優先です。一方、暮らしの花は自分の感性や暮らしの雰囲気に合わせ、自分自身が良いと感じることが大事です。ここがとても大切な違いなのですが、真面目で定量的な概念の強い人ほど 自分の感性 ということが分からない傾向があります。

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このことは、『幸福度』にも関係していると 私は思っています。

他者との比較や自己肯定感の低さなど 『幸福度』の話の際に重要要素として取り上げられていますが、そもそも自分がどんな『感じが心地よいか』分からない人は いつまでも自分探しから帰って来られません。

自分を幸せにできるのは自分だけです!

定量的な世界ばかりに身を置くのではなく、数値化できないものに触れて 自身が何を感じるか「内観」の機会を持つことで バランスを取ると幸福度が上がります。そして、他者の価値観を認め お互いの幸せを応援し合えるようになります。 

自分が何をどう感じるか…体験するには、嫌なことにも出会います。そのリスク以上の、今まで知らなかった感動にも出会います。身近な自然を観察するだけでも 心の変化に気づくと思います。

数値だけでは説明のつかないことも大事にしてあげてくださいね。

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