『投資依存症 こうしてあなたはババを引く』読みました?
著者 森永卓郎
発行 三五館シンシャ
発売 フォレスト出版
発行日 2024年9月16日
あらすじ
政府の「貯蓄から投資へ」の旗振りのもと、
多くの国民が投資に夢中になっている。それは
〝投資依存症〟という依存症の一種だ。アルコール
依存症にしろ、麻薬依存症にしろ、覚醒剤依存症
にしろ、一度罹患してしまうとその治療は極めて
困難だ。誰かが止めないと、日本中に投資依存症が
広がり、バブル崩壊にともなって日本中に破産者が
あふれてしまう。
投資依存症の感染力はとても強く、いまの日本は
投資依存症の「パンデミック」前夜まで来ている。
(本文より)
私的感想
世間が「新NISA」に浮かれ、老後が不安すぎる
現在。
私も「新NISA」を始めたばかりだが、貯金に戻す
ことをお薦めされた本だった。
現在はバブルがはじける前夜的な状況で、何かを
きっかけにはじけた時にあなたのお金は「0円」に
なってしまうよ?と諭された気分だった。
そう、投資は自分で決めてやるもの。だから、自分の
託した虎の子が、泡となって消えても仕方がない。
その覚悟を持っているのかい?って話らしい。
重要なことは、以下の通りである。
① お金は自動的に増えることはない
② お金が増える時は… 1. 働いたとき
2. 他人から略奪した時
略奪のパターンは… ⑴ 幸運に恵まれ、ギャンブル
に勝利した時
⑵ 他人を騙し、奪う
⑶ 胴元になる
かなり辛辣なご意見である。
歴史を交えながら、「ライブドア事件の黒幕」やら
投資銀行の手法やら書いてあって、興味深かった。
ただ時間を売り、会社員として働いているうちは、
しっかり税金を取られる。理不尽な人の評価の中で
生き、カーストの下位に属しているうちは、搾取
されるだけ。嫌なら、略奪?と短絡的な思考回路に
落ちていく。
著者の名を騙り、行った詐欺の仕組みも結構な
ページを割いて、教えてくれている。
清貧に生きるのか?
略奪されるがままの現状でよいのか…?
考えさせられた。
参照
投資依存症 | フォレスト出版