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見事な構成だった『ワンピースフィルムレッド 』感想(ネタバレあり)

映画のネタバレ、ジャンプ本誌のネタバレありで感想を書きます。

(まだの人はお戻りください)






いいですか?書きますね。



個人的には、前作の『ワンピーススタンピード』よりも今回の『ワンピースフィルムレッド』のほうが5倍面白かったです。

前作はゴールドロジャーの元クルーがラスボスで、それを倒すためにこれまで出会った仲間たちと共闘するという設定だったんですけど

紆余曲折あるにせよ、最終的には最強のおっさんをルフィが殴って勝つというのがわかりきっていたので、終盤への期待感がありませんでした。

最悪の世代、七武海、海軍大将、クロコダイルなどを登場させても、結局は寄せ集めという感じがあって

ワンピース映画の「限界」を観たなという印象でした。

個人的にはですよ!

しかし今回の『ワンピースフィルムレッド』はシャンクスの娘の「ウタ」が出てくる、そしてシャンクスが出てくるという情報だけで

どういった敵が現れるのか全然わかりませんでした。

ウタの能力を欲する、あるいは利用する海賊が現れるのか?

ルフィは十分強くなってしまっているので、もう最強のおっさん現るは使えないのでは?

この謎が、今作への期待感を作ってくれました。

また、そもそもシャンクスとルフィは会うことができない設定のはず。映画ではどのように描くのだろう?

という問いも自分の中にありました。

頂上戦争でルフィと会う機会があっても「まだ強くなっていない」と判断してシャンクスは会うことをせず

ワノ国編終了後、ルフィに会うことができるのに「俺の縄張りでバルトロメオがどうのこうの…」と言ってシャンクスは会うことをせず

脅威の「覇王色コミュニケーション」で緑牛を威嚇して去っていきました。

今回、『ワンピースフィルムレッド』は本編と絡むことがないパラレルワールドなのかもしれないが、それでもやはり、ルフィとシャンクスががっつり会うのは描けないのではないか。そこんとこどうするの?

この謎も、映画へのワクワクを作ってくれました。

ウタが歌って、敵が現れて、ルフィが殴って、シャンクスが後始末?

とりあえずそんな物語を描きながら映画を観ることに。

結果。

なるほどな!と。

見事な構成だな!と。


まさか、仮想世界と現実世界でルフィとシャンクスを共闘させるとは。これなら会わなくても、絆パワーを感じられる。

前半はウタちゃんのライブの時間。

中盤からウタちゃんの暴走と、暴走の動機の解明

後半にかけて、シャンクスの登場と共闘。

ルフィは「うたワールド」で魔王を倒す

シャンクスは「現実世界」で魔王を倒す

魔王(トットムジカ)がカイドウ並みに強くても、魔王なら問題ないってわけですね。

うたワールドと現実世界での同時攻撃、その連携役にウソップとヤソップを起用して

シャンクスが「仲いいじゃねぇか…」と言うあたりも胸アツでした。

ちょっと話が逸れますが、この映画が途中で飽きなかった理由は、「シャンクスはちゃんといいヤツなのか?」という問いにあったと思っています。

前半がウタちゃん(Adoちゃん)のライブになるのは予想ができましたし、

途中からウタちゃんが「私は最強!」なのは「うたワールド」にいるからというのもなるほどな~ありかもな~と観ていました。

「音楽の島を滅ぼしたのは赤紙海賊団」というのが提示された際に、

「シャンクスがそんなことするはずねぇだろ」


とルフィのように思ったのですが

シャンクスのことを信じてよいのか、ダメなのかは僕も迷いました。

ワンピース考察界隈ではシャンクス=天竜人説なども出されています。

なぜか五老星と直接お話ができる海賊シャンクス。謎多き男です。

ルフィが帽子を返しにきたときに、シャンクスが敵として立ちはだかるのか

それとも、ルフィが別の敵を倒すのを見守る、応援する役になるのか

ここがずーっと謎なんですよね。

そもそもルフィは拳、シャンクスは剣で戦うので、ふたりを戦わせるのは絵にならないと思うんですけど、まぁそれは置いておいて。

話を戻すと、「シャンクス実は悪い人説」への期待感があって、中盤から終盤にかけて飽きずに観られたと思っています。

実際のところ、「ウタちゃんがトットムジカのせいで音楽の島を滅ぼしてしまった。その罪を赤紙海賊団、シャンクスが背負った」というのが明かされて

シャンクスは悪いやつじゃなかった。

ホッとした~!


となりました。

そろそろ話を畳もうと思います。

最初に書いた通り前作の『ワンピーススタンビート』でワンピ映画の「限界」を感じたのですが

『ワンピースフィルムレッド』は物語の展開が読めず、観ているうちに謎がひとつひとつ解消され、飽きることなく楽しむことができたので

僕自身は「非常によい作品だった」と思いました。

ウタちゃんがだんだん闇落ちしていくのに、Adoさんの低音と曲調がマッチしていたし、

五老星が「うたワールド」とか言っちゃうのかわいいなと思ったし、

まだまだ語りつくせないんですけど、ワクワクさせてくれたので大満足です。

以上、自分の感想です。まだ観ていない人、観る価値ありです。

観た人、コメント頂けたら嬉しいです。感想を語り合いましょう。

おわり。





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