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草さんが一本 立っています その草さんは 自由に踊れたら どんなに楽しい ことだろう と、思…
ふんわりとした せんぷうきの吐息(といき)君(きみ)はため息(いき)を ついているのかい?…
小さな光の玉で 遊ぶ魔法使い くるん、くるんと 光は飛び回る ぼくはそれを見ていた ああ、…
橋の真ん中に 穴が空いていて ボールが転がっては落ちる そういうのを眺めるのも たまには、…
ひとりの部屋の中 ぼくはため息をついた そのうち朝が始まる ぼくは何を思うだろう? 机に腕…
ハーッというため息が 窓をすり抜け、 空に昇っていった 曇り空が ぼくを見ている きっとた…
朝を迎えたぼくは くもった空を見上げた この雲たちは 日の光を 隠しきれなかったんだね 今は朝なんだ おはようと 声をかけたかったけど たぶん、みんな まだ寝ているよ それとも人が いなくなってしまったのか そんな街に ぼくのため息だけが 息づいているかのようだ
ぼくはたそがれていた 夕方の風に吹かれて 世界ってなんだろう? ぼくってなんだろう? ため…
レースのカーテンを 揺らしたのは誰だい? 小さく揺らめいた あの子のように 風じゃない き…
しとしと降る雨の音に 耳を澄ましながら ページをめくっていた 一枚、一枚 静かに この本は …
花々が 見渡すかぎり 広がる野原 祝福された君は 楽しそうに踊っている あの透き通る日を 浴…
清々しい青い空に ポツンとカサをさした なかなか前に進まない 足取り ため息をつくぼくに …
手すりが白く輝き、 近くをスーッと 鳥が横切った ぼくは、そんな静けさに 身を置いていた …
おぼろげな森の中で 花を見つけた 手に取ろうとすると 翼の生えた 淡い綿のように 踊りながら 消えていった 緑はさざめき ぼくはそれを見上げては ため息をつき、 その場を立ち去った きっとあの花は この森のどこかで また咲くことだろうね