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カツラの落葉からは、本当に甘い香りがするのだろうか


カツラの落葉からキャラメルの様な甘い香りが漂うのだという。

えーっ、本当にそんなことあるのだろうか?

確かめてみたいと11月中旬、裏高尾の日影沢林道の入口にあるカツラの林に行ってみた。

高尾山薬王院のもみじもまだ紅葉が進んでいないようだったし、途中の日影沢近くのイチョウは黄葉真っ盛りだった。
多分、カツラの林もちょうどよく色づいている頃じゃないかな。

なんて、きちんと下調べもしていないで行ってみたら、
カツラの木はもうすっかり葉を落としていて、林は完全に冬の様相となっていて、唖然としてしまった。
カツラの木の落葉は早かった。


カツラの林の写真
11月中旬、日影沢林道の入り口のカツラの林
背の高いカツラの木は完全に葉を落としていた
日影沢林道の入口の写真
日影沢林道には、カツラの落葉が積もっていた
土にかえる葉の匂いだけがして、甘い香りは全くしない

そういえば、自宅から少し離れた通りにカツラの街路樹があった。そこなら、まだ間に合うかもと望みをかけた。

街路樹のカツラの木は、もう最盛期は過ぎたかなという頃にはなっていたけれど、黄色く色づいた葉がとても綺麗だった。

通りの入口に立ってみたが、なにも匂いがしない。
少しずつカツラの木に近づいてみる。

あっ、匂いがする!
微かにだけど、薄いカラメルが少し焦げたような甘い香り。

落葉して地上に落ちた葉は1 - 2日で茶色になって乾燥し、甘い香り(カラメルのような良い匂いに似ている /マルトールという成分)を発するのだという(Wikipediaより)

知らなければ気づかない位の微かな匂い。
嗅覚が敏感な人だったら気づくのかもしれないけれど。

今まで知らなかったカツラの落葉の甘い香り。
今年の夏、日影沢林道や高尾山の3号路でカツラの木に出会うまで、この街路樹がカツラの木だということすら知らなかった。
何気なく歩いていた道が、特別な場所になる。

日影沢のカツラの林には、樹齢約100年の大木が茂っている。
いったいどんな香りを放ってくれるのだろうか。
来年こそは、と楽しみにしている。


街路樹のカツラの木の写真
街路樹のカツラの木が黄色く色づいて綺麗
通りには、何本もカツラの木が植えられている
カツラの枝と葉の写真
カツラの木
黄色く色づいて、少し茶色くなっている葉も
ハート型の葉がカワイイ
カツラの枝が広がる写真
伸びやかなカツラの木の枝が、青空に向かって広がる
黄色い葉のなかに少しだけ緑色の葉が
カツラの小枝の写真
カツラの黄色い葉とまだ緑色がかった葉が、青空に映える
青空を覆うようなカツラの木の葉の写真
空を見上げると、ハート型のカツラの葉が青空にたくさんペタペタと貼られているよう


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