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  伽の森〜くにまる夜話〜

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#嫁姑

嫁姑③

嫁姑③

母の死がずっと心に引っかかっていた。もしかしたら母は祖母に連れて行かれたのではないか? 
そんな思いが棘のように心に突き刺さっていた。もしかしたら次は私かもしれないという不安もあった。
祖母は私のことも嫌いだったから。
でも私は今も生きている。

母が亡くなって数年後、母方の祖父が死んだ。母が胃癌になるよりも前に肺癌を宣告され、手術を勧められたが、
「今更手術とか、はあ ええわ」
と言って手術を拒

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嫁姑②

嫁姑②

小学5年生の秋、父方の祖父母との同居が始まった。
長年勤めていた大学病院を定年退職する祖母からの提案で、祖母が退職金から頭金を出し、残りを両親がローンを組んで家を購入した。
それまで県営住宅に住んでいた私たち姉弟は、庭のある新築の一軒家に暮らせることを喜んだ。両親は共働きだったので、これからは家にいつも祖父母がいることが、私は単純に嬉しかった。
でもそんな楽しい気持ちは引っ越してから間もなく消えた

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嫁姑①

嫁姑①

高校を卒業した年、同居していた父方の祖母が死んだ。心不全だった。元気だった祖母の突然の死に立ち会うことができたのは、母だけだった。
皮肉なものだ。決して仲の良い二人ではなかったから。
祖母は母に冷たい人だった。だから祖母が亡くなったことを、母は喜ぶかもしれない。

でも母は祖母の死を悼み、泣いた。

母はよく、祖母に介護が必要になったら精一杯お世話して、最後にありがとうって言わせてみせる!と言って

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