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マシンチューニングの基礎知識「タイヤ交換」

 走行によってタイヤのトレッドが磨耗すると、1本ずつの溝を横方向につなぐようなかたちの突起部分が現れてくる。この、トレッドに現れる突起が、「スリップサイン」と呼ばれるタイヤの使用限界サインである。

 タイヤのトレッドは、地面とタイヤの間に入り込む雨水を排除し、雨天時のスリップや、雨水の膜の上をタイヤが滑るハイドロプレーニングなどを防ぐ役目がある。また、トレッドが十分残っていることでタイヤに発生する熱が放出され、熱によって発生するタイヤの危険状態を回避することができるのだ。このスリップサイン発生時のタイヤトレッドの残り溝は1.6㎜以下という基準が設けられている。

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元参加型モータースポーツ専門誌副編集長のモータージャーナリスト鳴海邦彦が、真のマシンチューニング、真のマシンセッティングを伝授する。

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