マシンチューニングの基礎知識「ブレーキローター」
ブレーキローターは一般的には、新車の時点から解体に至るまでの間、交換する必要のないパーツである。
しかし、チューンドカーなどでハードな走行を繰り返した場合などには、ローターにレコードライン状の傷が発生したり、1mm以上の磨耗が発生することがある。また、ローターに対する食いつきがよく、利き具合の優れたブレーキパッドを使用していれば、当然、ローターの磨耗が大きくなる。
傷が入ったローターは、表面を研磨することで再び使用できる。ブレーキパッドを新品に交換したときには、パッドが赤くなるくらいまでブレーキを過酷に使用して焼きいれを行うが、ブレーキローターのほうも、熱が加わったものは利きの面で有利な状態となる。そのため、ローターの磨耗度が1mm以上の限界に達していない場合は、研磨を行って再使用したほうが有利な面もある。
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