カーコラム「WRCメモワール 95年スウェーデン、チームオーダーを無視しトップを走るマキネンにかけられた大反乱疑惑」
1994年のフィンランド。トミ・マキネンはフォードに1戦だけの約束でチャーターされ、独走で勝ってしまった。
彼の才能はグループNでのギャラン時代から高く評価されていたが、あの時の1000湖ラリーは、まさに"マキネン速し"であった。そして95年のWRC、マキネンは正式に三菱ワークスへと入るのである。
三菱の木全巌総監督は、前々から「英語がしゃべれるようになったらウチに入れてやるよ」と語っていたが、この頃には言葉のほうもかなり上達していた。そして初戦のモンテカルロラリー