見出し画像

人生のデザイン〜自己投資の本質〜

 かなり勢力の強い台風がシルバーウィーク前半に日本を横断しそうですね。初めてとなる災害が発生する前から鹿児島県や長崎県、熊本県、宮崎県では災害救助法の適用が決定されたそうです。どれほど勢力が強いかこれでもわかりますね🌪

 今後、台風の進路や暴風域に入る可能性の高い地域でお住まいの方は十分に注意して早めに避難するようにしてください。
 台風といえば、一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)が活動する大阪府南部の泉佐野市に、ちょうど4年前に60年以上ぶりとなる台風21号が襲来し、4年以上経った今でも、まちの一部にその傷跡が残っています。
 またこのお話は別の機会にお話させていただければと思います。

 さて、今回のテーマは、VRSが取り組んでいる活動の柱の一つに「女性の社会生活における活躍推進」がありますが、これは「小商い」という、自分が使える時間や稼ぎ方の考え方、やりたいことを実現するといった働き方を根幹となすスモールビジネスですが、最近、「小商い」を「趣味の延長線」としか考えない人が多くいるように思えますので、「自己投資」の必要性について書かせていただきます。

▼「自己投資」とは?

 よく「自己投資」という言葉を聞いたりしませんか?
 「投資」という言葉から「お金をかける」という意味にとらえたりしてしまいがちですが、お金をかけずとも自分の可能性を広げたり、人間性を成長させたりできれば、れっきとした「自己投資」なのです。
 一般的によく仕事のスキルアップなどで自分の財を投じて資格取得したり、語学を勉強したりとはイメージしますが、「投資」はお金を投じるだけではなく、時間をかけることも「投資」にあたるわけです。
 身近にあることを例に出しますと、地域での活動などもその一つに当たります。例えば、地域のごみ拾いを自治会の方々と一緒にするとか、これにはお金がかかったりしませんので、時間だけ使うということになります。

ボランティア活動も自己投資の一つです

▼行政依存度が高まると

 ボランティアが「自己投資」に当たるのか?と思われたりする人もいてるかもしれませんが、地域のことってその地域で暮らす人たちが本当はすべきことですが、「行政がすればいいんだよ」とか「なんで自分がしないといけないんだ」とか言って、地域が汚れているのを人の責任にしたりする人って周りにいませんか?
 何でもかんでも行政に頼ることは行政コストが増えるということです。
 行政は、道路や上下水道などのインフラの整備や維持管理、子育て、児童福祉や生活困窮者などの福祉、住民人口などの管理や、第一次から第三次まである産業振興、教育、都市計画など幅広い分野にコストが掛かっています。加えて冒頭でお話しましたように台風などの災害対策や復旧といった業務もあったりします。
 最低限の業務に抑えたところで、行政がすべき業務をこなすだけでも結構なコストが必要なわけです。それを地域で暮らす住民たちが自分が暮らす地域をきれいなまちに維持することを放棄して行政に頼るとなると、限られた税収などで運営している行政運営に支障が出てくるわけです。
 入る金額が決まっている中で、どこにどのように配分するかは行政が方向を決め、議会がそれを議論する構図になっていますが、地域で暮らす住民たちが自分たちのやるべきことをやらずに行政に委ねると、どこかの業務にしわ寄せが生じてきます。

つまり

どこかの予算が削られることであり、行政サービスがある業務の予算が削られると「悪化」することもあり得るでしょう。コスト削減でおぎなえる場合もありますが、今まで当たり前のように受けることができた行政サービスも受けることができなくなるわけです。
 地域のボランティア活動って、本業より時間を割いてしていることはまずないと思いますので、無理に時間を割いてまでできませんが、ある程度の時間はいくらでも捻出できるわけですから、自分たちが暮らす地域をよくするのは自分たちの手でと思って、積極的に参加してください。

地域をよくするのは地域で暮らす人たちです!

▼自己投資をしない人たち

 話を戻しますが、自己投資はお金だけではなく、時間をかけることにも使いますが、時間すらかけずに、すぐに結果が出ると思い込んで、VRSに来られる方が少なからずいてます。
 そういう人に限って、「SHARE BASE つむぎや(つむぎや)」などに出店しても、「場所が悪い」「PRは運営者でしろ」とか、最悪な場合「こちらが出店してあげてるんだからこれぐらいして当然でしょ」などと訳のわからないことを言ってきたりします。
 「SHARE BASE つむぎや」はチャレンジショップとしてお店を持つ前の、店舗経営のノウハウや、店舗オペレーションを学んでいただく場であり、そのために初期投資をできるだけ抑えた形で出店していただいて、必要なスキルやノウハウを培っていただく場なのです。
 運営者としてのVRSは最低限の関わりはさせていただきますが、他の人のお言葉をお借りしますと、「出店料は格安」と仰っていただいており、「その費用で文句を言われる人がいるんですか?」とマスコミの取材を受けた時にも言われる通り、関わりを最低限にすることで安価な利用料とさせていただいています。
 その程度の自己投資もできない人は、自分のお店を持つ資格がないだけでなく、ちゃんとお客さんがつくのかなと逆に心配してしまいますw
 本当に自分の店を持ちたいと夢をもたれていた人たちは、つむぎやに出店されている時から接客対応はもちろん、店舗経営やオペレーションも含めて考えておられ、つむぎやを卒業をされてもご自身のお店を持った後でも頑張ってくれています。
 「自分の好きなことを仕事にする」と言うと聞こえはいいですが、「自分の好きなことを仕事にする」ということは、続けられるだけのある程度の稼ぎを生み出していくことが重要なわけで、それができていないのであれば、単なる趣味の延長線上でしかないのです。

続けることを意識していないのであれば「趣味の延長線」です

 VRSが取り組んでいるまち再生事業は、趣味の延長線上ではなく、継続して自分の事業を取り組める人を求めています。
 ハードルを低くした「小商い」に取り組んでいるのは、自分の事業を始めるのに慣れていない段階で、いきなり結構な金額の初期投資をすることが社会の一歩を踏み出せない原因になっていることを取り除くため、つむぎやという場所を提供しながら、最初は小さくても、徐々に自分の事業を大きくしていくためのお手伝いをさせていただいています。
 また「小商い」と言っても、自分だけが良ければいいのではなく、周りとのつながりを大切にしたビジネスです。
 そういうことも考えずに、時間もお金も自分に投資をしない人たちは、どんなクオリティのある商品やサービスを提供できても所詮、趣味の延長線なのです。
 自分の商品やサービスをお金を出して買ってくれる人たちは、自分が提供した商品やサービスに「ありがとう」を言ってくれているのです。
 そういうありがたい人たちに感謝の気持ちを伝えるためには、次にその人たちが自分の商品やサービスを買いに来てくれる日まで続けていくことが大切なのです。
 続けるためにはどうするのか、それを考えるのが「ビジネス」なんです。
 その「ビジネス」を続けるために必要なことを身につけることこそ自己投資なのです。
 イベントに出店することが悪いとは言いませんが、イベントだけに出店する人たちは、結局のところ、購入してくれた人たちの表情より、売れた商品の数や売上で満足しているのです。売上が好調であれば、一見「商売」が成功したという気になるかもしれませんが、少なくとも「ビジネス」ではありません。

感謝の気持ちを伝えるためには「ビジネス」を続けることなのです

 前回のnoteで書かせていただいたように、給料を貰っている人と何ら変わないのです。

▼自己投資=人生のデザイン

 自己投資ができない人は、その人の将来設計もできない人と同じだと考えています。
 なぜなら、いま必要がなくても将来の可能性を広げるために費やす時間とお金を「自己投資」というからです。
 目先の願望や欲求を満たす「利己」に執着しているしていると、他人との関係性も悪化させることにつながったります。
 先ほど、地域のボランティア活動を「自己投資」と言いましたが、これは、地域活動をしていると、自分がどんな職業をしているとか人脈作りに役立つ場合もあります。これは、自分で事業をしていない人にとっても、営業などで自分が務める会社などへの発注につながったりする場合も往々にしてあるわけです。
 人のつながりはどこからつながってくるのかわからないので、地道にそういう活動に参加していれば、仕事につながる場合もあるのです。
 「めんどくさいから参加しない」と決め込んでしまうと、自分にとって損失も大きくなります。
 自分のあるべき姿(=なりたい将来)を叶えていくためには、自己投資を日頃からしておくべきなのです。
 なりたい自分を想像すれば、どういう自己投資が必要が見えてくるものです。

適切な自己投資をすれば豊かな人生につながります

▼告知タイム

 10月から11月にかけて行われる事業を紹介していきます。

◎なりわいテーブル講演会「まちのこともわたしごと」
 講師:松村 美乃里まつむら みのりさん(つなぐば家守舎取締役)
 日時:10月1日(土)15:30〜17:00
 場所:オンライン(ZOOM)
 募集人数:30人
 参加料:無料

なりわいテーブル講演会「まちのこともわたしごと」
※画像をクリックしていただくと申込サイトに移動します。

◎浜街道リノベーション実践塾
 講師:寺脇 加恵てらわき かえさん(株式会社Nurse &Co代表取締役)
    中根 利枝なかね りえさん(合同会社Lights Wagamama代表)
    嶋田 洋平しまだ ようへいさん
    (株式会社らいおん建築事務所代表取締役、VRS代表理事)
 日時:(事前レクチャー)10月14日(金)19:00〜20:00
    (実践塾)10月22日(土)9:30〜18:00
    (実践塾・最終プレゼン)10月23日(日)10:00〜18:30
 場所:オンライン(ZOOM)※事前レクチャーのみ
    SHARE BASE つむぎや(泉佐野市栄町5番1号)ほか
 募集人数:16人
 参加料:5,000円(学生割引あり)※事前審査あり

浜街道リノベーション実践塾
※画像をクリックしていただくと申込サイト(事前申込)へ移動します。

◎ミライ・カガヤク・ワークショップ
 日時:11月5日(土)、11月9日(木)、11月18日(金)、12月1日(木)、
    12月10日(土)、12月17日(土) いずれも13:00〜14:30
 場所:SHARE BASE つむぎや(泉佐野市栄町5番1号)
 募集人数:10人
 参加料:5,000円

ミライ・カガヤク・ワークショップチラシ
※画像をクリックしていただくと申込サイトへ移動します。

 自己投資は自分の豊かな人生を送るためのものです。必要な投資はきちんとしましょう!


いいなと思ったら応援しよう!

VRSのnote
サポートしていただけると、モチベーションをもってnoteに取り組めます!(笑)