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「めぐりLab .(ラボ)」誕生

 そろそろ春到来と思わせるほど暖かい気候になってきまたしたが、春といえば花粉ですね🌸 今年は花粉の量がかなりヤバいそうですので、花粉症の方はご注意ください!
 と、まぁどうでもいいお話から始まりましたが、最近、「職人気質かたぎ」という昭和の時代ではそういう人が多くいましたが、今回のnoteは、このなくなりつつある「職人気質」という言葉を思い出させるお話をさせていただきますぅ〜👷

■Vol.1ーPrologueプロローグ

 今回ご紹介させていただく物件は、古い工場をリノベーションしていますが、「SHARE BASE つむぎや」のクラウドファンディングで支援していただいたことがきっかけでお付き合いさせていただいている不動産業の方からのご相談を受けたことが発端です。「つむぎやAmenity」で使う予定だった物件が使えなくなる可能性があった時に相談したところ、「もし使うんでしたらいつもでも言ってください」と紹介していただいたのが、のちの「めぐりLab .ラボ」となる物件との出会いでした。
 この物件は昭和の工場、特に泉佐野市では歴史ある地場産業でもあり、泉佐野市の特産品でもある「泉州タオル」の製造工場と思わせる物件でした。
 ノコギリ屋根のいかにも工場という雰囲気のある物件で、出会ってからずっと気になる物件でしたが、つむぎやAmenityも当初予定していた物件をお借りすることができたので、この時点ではお借りするまでは至りませんでした。
 つむぎやAmenityの誕生秘話は以前noteで書かせていただいていますので、そちらをご覧ください。

 月日は流れ(それほど経っていませんがw)、昨年5月に行政の担当部長から、経済産業省の補助制度があるから検討してもらえないかと相談を受けて思い出したのが、この「めぐりLab .」でした。
 なぜこの物件を選んだかと言いますと、まずは担当部長からご紹介いただいた補助制度のテーマがこの物件の活用のコンセプトと親和性があったことや、面積が広いことから収益利回りが高くできそうだったこと、そしてこの物件の所有者である不動産業の方から提示していただいた条件が好条件だったことからこの物件で進めることにしました。
 経済産業省の補助制度の募集は1次募集が終了していて、予算額に達していないことから追加募集をすると担当部長のところに連絡があったそうで、最初はそこまで真剣に補助金の申請をするつもりもなかったそうですが、経済産業省の担当者は申請してくれるんですよね的に、結構グイグイと頻繁に連絡してきたそうですw
 後から聞くところによると、この補助金がかなりハードルが高く、予算の残額があっても提案内容が悪かったら平気で不採択にするそうで、こちらもあまり期待せずに申請はするだけしたのですが、蓋を開けてみると「採択」という通知が来たのでビックリしました💦
 補助金に頼らないまちづくりを掲げている団体で、行政から紹介を受けたとはいえ、補助金に頼ることは心苦しい面もあるのですが、ランニングコストを補助してもらうのではなく、初期投資なので「まぁいいかな」と割り切って事業を進めることにしましたw

昭和の工場の面影が残る物件を借り受けてリノベーションすることに!

■Vol.2ー「めぐりLab .」の由来ー

 物件を借りることができても、そこに入っていただける店舗がなければ元も子も無いので、どうしようかと悩んでいたところに「浜街道リノベーション実践塾」の物件が思うように発掘できないこともあり、それならこの物件を題材として入っていただける方を発掘したらどうかと考え、嶋田代表理事に相談したところ、「いいんじゃ無いですかぁ〜」と軽く了承を得ましたw
 ということで、「浜街道リノベーション実践塾」の題材として使わせていただき、参加者からアイデアもいただきながら、物件活用のプランを練っていただくことになりました!

浜街道リノベーション実践塾で「めぐりLab .」の活用プランを練っている様子

 そうして出来上がったコンセプトがこちらです!

「浜街道リノベーション実践塾」で提案された施設コンセプト

 このスライドを見ていただくとお分かりのように、「めぐりLab .」の由来はこのコンセプトから生まれています!
 浜街道リノベーション実践塾では2物件を題材としてプランを考えていただき、そのほか行政で進めているプロジェクトなども含めたらこんな感じのエリアプロジェクトになりました!

浜街道沿いでオープン(予定含む)する施設の概要

 「めぐりLab .」は若い子育て中の女性を主なターゲットとしているため、子育て中のママたちが自分のために、なかなか時間とお金を割くことが気が引けるというお話も伺ったことがあったので、浜街道リノベーション実践塾で誕生した、もう一つのユニットの提案であるコミュニティバーと連携して、「めぐりLab .」でママが身も心も綺麗になっている間に、同じ浜街道沿いにある「佐野まちライブラリー」で時間をつぶすのも良し、また同じく浜街道リノベーション実践塾で誕生した「(仮)UTAGE」で、その時間帯をパパと子どもがビール片手にプハーッとして満喫していただいても良し、「(仮)朝日湯コミュニティ」ではシアタールームも整備する予定ですので、その後に家族が合流して大画面を見ながら家族の時間を楽しむというようなことができたらなと考えています!

■Vol.3ー 「めぐりLab .」の始動までのハードル ー

 ここまでは順調でしたが、国の補助金を活用するとなると採択されてからもなかなかハードルも高く、交付決定という補助事業を取り掛かってもいいよという通知をもらえませんでした。
 というのは、国といえ行政は民間と違って「理屈」を重視します。いいか悪いかの議論は別として、なかなか一筋縄ではいかず、何度も採択された後も書類のやり取りをして、最後は国の担当者からは「いいかげんにしてください」まで言われる始末でしたw
 行政は行政のフィールドしか知らないため、なかなか民間の商取引を理解できないみたいですが、公民連携を進める上で、今後の行政の課題なのかなとも思ったりしました。
 なんとか12月上旬に交付決定をいただけることになり、急ピッチで工事に取り掛かっていただいているところですが、並行して出店者も確保しなければなりません。
 優先的に浜街道リノベーション実践塾にこのプロジェクトに参加していただいた方に出店案内をしたところ、他のリノベーションスクールなどと同じようにプロジェクトから離脱する方もおられましたが、5室あるところの3室が埋まり、あと2室が今後募集をする準備をしています。

めぐりLab .の出店状況

■Vol.4ー職人気質ー

 実はこの「めぐりLab .」は、補助申請をした時点から工事着工までの間に幾度となく資材費や人件費が高騰したことで、当初予定していた予算を遥かにオーバーしてしまい、その影響で当初の予定を変更してリノベーションすることにしたので国の補助申請も手直し必要が生じたわけですが、ここでも国の方から細かい指摘も受け、その度に修正資料の提出を催促されながら、その都度、この物件に関わっていただいている方々にお願いして資料のやり直しをしていただきました。
 捻出できる費用の限界に近づいてきたため、工事を請け負ってくれた「SHARE BASE つむぎや」でお世話になった城善建設の方に、大きく影響のでない程度で工事をしない部分を伝えたところ、「私も長年この仕事をさせていただいているんで、中途半端なことはできません!私の権限でやれることはやらしていただきます!」と仰っていただき、プロとしてのプライドを賭けて仕事をしていただいているんだとつくづく感心させていただきました。
 「めぐりLab .」の誕生の発端は、大家さんと行政の担当部長のおかげですが、先ほどの城善建設の方や、このリノベーション工事のアドバイスをいただいた、らいおん建築事務所のデザイナーの方には、他の仕事もある中にも関わらず、資料の修正作業を夜遅くまでしていただいたので、感謝してもし尽くせない気持ちでいっぱいです🙇
 この物件では、最初から順調よくことが運んだという記憶はあまりないですが、この物件の誕生にこぎつけるまで関わってくれた方々のおかげで、なんとか4月オープンに向けて希望の光が見えてきました!
 ちなみにトップのイメージ図は、このデザイナーの方に作成していただいたもので、中に入るとこんな感じをイメージしてくれています。ちょっとビビッドでしょw

「めぐりLab .」のエントランス部分のイメージパース

■Vol.5ーもう一つの想いー

 もちろん、物件誕生に関わってくれた方はこれ以外にもいます。それはここに出店していただける方々です。この方々もプロとしてのプライドを持ち、それぞれの想いを持って出店していただきます。
 その想いを多くの方々に伝えたいと考え、今、その胸に秘めている想いなどのインタビューを記事にして皆さんに近々披露しようと準備しています。
 下の写真は取材をしている模様で、取材する側も意気込みを持って取材してくれていますので、出来上がりましたら、是非是非ご覧くださいね〜!お楽しみ〜❣️

出店者のインタビューをしている模様

■お知らせ〜Epilogueエピローグ

 今回も長文ですが、お知らせの時間がきましたので、お知らせしま〜す!w

●つむぎやオープンマルシェ
日時:
3月12日(日)・3月25日(土)・3月26日(日)
   いずれも10時〜15時
場所:SHARE BASE つむぎや(泉佐野市栄町5番1号)
   つむぎやAmenity(泉佐野市栄町4番18号)
   つむぎやオープン会場(泉佐野市栄町1235−6、1227-4)
内容:飲食、物販、サービス等を集めたマーケットイベントを開催します。ぜひお越しください。毎回出店者は変わりますので、ご注意ください。
 ※3月12日開催分の出店者が決定しましたので、お知らせします!

3月12日開催つむぎやオープンマルシェの出店者一覧
※画像をクリックしていただくと案内サイトに移動します

●女性のためのパラレルキャリアLABOラボ
日時:
2023年3月18日(土)・3月21日(日)・25日(土) いずれも11時〜15時
場所:SHARE BASE つむぎや(泉佐野市栄町5番1号)ほか
参加費:3,000円(3回目を除く軽食・飲食代含む)
募集人数:6名
内容:いまの自分よりステップアップしたい!自分の成長をデザインしたい!いまの生活では得られない経験を通じて活動の幅をひろげてみたい!そんなあなたにピッタリの3日間の短期集中型ワークショップを開催。3回目には松村美乃里みのりさん(つなぐば家守舎取締役)を招き、実例を踏まえてアドバイスしていただきます。

女性のためのパラレルキャリアLABOのチラシ表面
※画像をクリックしていただくと案内サイトに移動します

●地域住民と共創するアーティストインレジデンス事業
日時:
2023年3月25日(土)・3月26日(日) 両日とも10時〜正午、13時〜15時
場所:SHARE BASE つむぎや(泉佐野市栄町5番1号)
講師:加藤 文子あやこさん(AK design代表)
参加費:無料
内容:南海泉佐野駅から海側エリアに新たな人の流れを創り出すため、駅近くにある「SHARE BASE つむぎや」の外壁を使って、アーティストの加藤文子さん(AK design代表)が縁取りした作品に、加藤さんと参加者が一緒に絵を描いていただくワークショップです。

SHARE BASE つむぎやでウォールアートイベントを開催します!
※画像をクリックしていただくと申込サイトに移動します。

●パラレルキャリアLABO特別講演会「つなぐばを続けたその先にみえる風景」

日時:2023年3月25日(土)15時30分〜16時30分
場所:めぐりLab .(泉佐野市大西一丁目4番11号)・オンライン
講師:松村 美乃里さん(つなぐば家守舎取締役)
参加費:無料
内容:埼玉県草加市でシェアアトリエつなぐばの運営に携わっている松村さんが、つなぐばの運営から繋がった人たちから感じたことを中心に講演していただきます。

パラレルキャリアLABO特別講演会「つなぐばを続けたその先に見える風景」のチラシ
※画像をクリックしていただけると申込サイトに移動します。

 この「めぐりLab .」に関わってくれた全ての方々それぞれの想いと「プロ」としてのプライドをかけて誕生する物件です。一人の力ではたどり着けないゴールも、みんなの協力があればたどり着くという教訓を与えてくれたと感じる小春日和の今日この頃です🎎

あっ!

 肝心なことを忘れていました💦
 「めぐりLab .」の場所はこちらになります。少し隠れ家的になっていますので道に迷わないようにしてくださいね〜!

「めぐりLab .」の場所はピンクで着色したところでーす!


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