横のブレンド、縦のブレンド
コーヒーには2種類のブレンドがあると思っている。
横のブレンドと縦のブレンド。
どちらも勝手に僕が呼んでいるだけだが、そういうふうに考えている。
ひとつは色んな産地の豆を組み合わせるもの。
横のブレンド。
いわゆる一般的なブレンド。
コロンビア、ブラジル、グアテマラといったコーヒー豆を比率を決めてブレンドする。
単に産地といっても、その国にはたくさんの農園があり、微細な気候の違いもあるため、同国内の異なる産地の豆をブレンドするのもおもしろい。
産地を横断して混ぜ合わせるので、横のブレンドだ。
もうひとつは全く同じ産地(農園)の豆を組み合わせるもの。
具体的には焙煎度合い(浅煎り、中煎り、深煎りなど)の異なるものをブレンドする。
縦のブレンドだ。
意外かもしれないが、焙煎度合いが異なると同じ農園のコーヒー豆であっても結構印象は異なる。
浅煎りと中煎り、中煎りと深煎りの場合は、どことなく共通する点もあるけれど、異なる点も多い印象だ。
「共通点が少しある、異なる産地のコーヒー豆のブレンド」のような。
もともとは同じ生豆から成るので縦のブレンドだ。(グラデーション・ブレンドとも呼べそう)
正直なところ、縦のブレンドは自分でコーヒーを飲むときに試すことが多い。
というのも、新しく焙煎するコーヒー豆を調整する際、どうしても数種類の焙煎度合いを試すことをするから。
僕の主観が大きく入るのは間違いないけれど、それによって不採用となる豆ができてしまう。
もちろんおいしく頂きたいところだが、さすがに毎回同じというのも飽きてしまうこともあって、半ば思いつきでブレンドする。
結構いいじゃん…と思うものもあるけど、それを採用してしまうと焙煎豆の過剰在庫になるリスクもあるのでなかなか踏み切れないのが現状。
新しい豆の焙煎を試すとき、機会があったら数量限定でリリースしてみるのもおもしろそうだなと思っている。
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