ペーパーレスフィルターの考察【マシュマロへのご回答】
ドリップコーヒーを淹れるとき、あの器具を使ったらどんな味わいになるのか?
各メーカーから新作が登場するたびにヨダレが止まらない。
自分でドリップコーヒーを淹れるスタイルの店があってもおもしろいと思う。
色んな器具がそろい、お客さん自身が使いたいものを使い、それぞれが「淹れる過程からコーヒーを楽しむ」。
気にいった器具があれば、コーヒーと一緒にテイクアウト。(コーヒー器具のマッチング会場)
そうすれば、期待とは違った…みたいな、「器具と私の価値観のズレによるすれ違い現象」を相当数解消できるのではないか?
実は将来的にやってみたいと思っているお店のスタイルのひとつだ。
さて。
今回は質問箱【マシュマロ】に届いた質問へ回答。
「ペーパーレスフィルターについて」
【メタルメッシュフィルター】
ドリッパーの壁面に目視で確認できる穴が多数あり、その隙間を液体が抜ける。
通常のペーパードリップではフィルターによってカットされてしまう「コーヒーオイル」(コーヒーの油分)を抽出できるのが最大の特徴。
やさしい口当たりを求めてコーヒーフレッシュを使っていた僕の母が、「これならフレッシュが必要ない」と言うほどに、口当たりが変わる。
気をつける点は、「フィルターの目からコーヒーの微粉が落ちる」こと。
カップ底に溜まる微粉は、おいしいコーヒーを残念なものに変えてしまうほど不快なので、「最後まで飲みきらない」ことが重要。
また、ドリップ中のお湯の抜け方が速いので、比較的あっさりした味わいに仕上がる。
抽出後のドリッパーの掃除は水洗い。
ペーパーレスフィルターに共通することだが、コーヒーの微粉は排水口ネットの目よりも細かいため、定期的に排水口掃除が必要だ。
【参考記事】
【セラミックフィルター】
(使用経験なしのため、印象のみ)
目視ではわからないほどの微細な穴を液体が抜ける。
※レビュー詳細は「ひつじコーヒー」さんのYouTubeを参考にするといいです。
非常に丁寧な解説なのでオススメ!
雑味をカットしたドリップが実現できるらしい。
(一度試してみたい)
コーヒーオイルもいくらか抽出でき、微分もほとんど落ちないので、メタルメッシュフィルターよりも理想的な抽出ができそうだと思う。
ただし、手入れが重要。
「ペーパーレス」かつ「すべてのコーヒーオイルが抽出されていない」かつ「微粉がない」というのは、
つまり、セラミックフィルターの目に油分と微粉が詰まることを意味する。
これを解消するには、
① コーヒー抽出後に、なるべくすぐ洗浄する。
② 定期的にフィルターを焼く。
【どちらがいい?】
抽出はセラミックフィルター、お手入れはメタルフィルターを実現できるフィルターがいい。
答えになっていない(笑)。
やはり、長く使っていくことを考えたうえで、その器具を選ぶのが望ましい。
ただ、この世のフィルターがメタルとセラミックの2つであれば…メンテナンスを考慮してメタルを選ぶ。(あくまで主観)
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