たまには常識を疑ってみる
日々、真面目に仕事をするフリをしながら、適度にいい加減なことを考えている…ことがある。
くれぐれも毎日ではない。
たとえば、ドリッパーにロシ(ペーパーフィルター)をセットし忘れたとすれば?とか。
将来、原材料の都合で、この世からロシが消える可能性はゼロではない。
ただ、ロシをセットし忘れるとは、なかなか大変なことだ。
というか、おっちょこちょいを通り越している。
3年前にこんな実験をしていた。
もしもこの世にロシ(ペーパーフィルター)がなかったら?という名目で、ロシを使わずにドリップコーヒーを淹れる。
過去の自分にグッジョブと言いたい。
ロシがなくても、ある程度はコーヒーを淹れられる可能性があることがわかった。
同時に、ロシが大切なことも。
そしてもうひとつ。
ドリッパーとコーヒー粉の間にロシをはさむことで、空気の通り道が確保できる、ということだ。
ドリッパーには、よく見ると溝(リブと呼ばれる)があるのがわかる。
もし、ロシがこのリブの隙間という隙間までピタッとドリッパーに張り付いていたとしたら、ロシがないのと同じ状況とみなせる。
つまり、コーヒーが落ちるスピードが相当遅くなる。
現実的には、ドリッパーについたリブによってロシが支えられるので、ここに空気の通り道ができる。
家庭にあるもので例をあげれば、醤油差しの空気穴の有無だ。
つまり、ドリッパーのリブとロシがあるおかげでスムーズなドリップが行える。
日頃の当たり前を疑ってみることで、逆にそれが必要な理由が見えることもある。
コーヒーを淹れながら、飲みながら、思いつくいい加減なことから再発見できることもある。
日々、ほどほどに、いい加減に、もわるくない。
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