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時間を利用して長くコーヒーを楽しむ
新しい豆を仕入れた。
ニュークロップといわれる、今年収穫されたものだ。
生豆のままではコーヒーの香りや味わいは楽しめないが、ニュークロップ独特の(生豆だけど)みずみずしさがある。
生豆を扱う人にしかわからない特権だ。
特権といっても、生豆を扱わない人の99%ぐらいには理解されない一抹の悲しみを抱える同業者は多いと思う。
その辺に転がっている石ころを見て、石に造詣の深い人に「いい石ですよね」と言われても理解できないのに等しい。
コーヒーは液体の状態から距離を置くほど保存が効く。
順にさかのぼって行くと、液体、粉、焙煎豆、生豆。
とくに生豆については、適切な環境であれば数年単位で保管してもそれほど問題ない。
少なくとも焙煎はできるし、コーヒーとして飲んでも十分楽しめる。
ところで、コーヒー生豆にはおよそ10〜12%の水分がある。(輸送中にカビが生えないように、この水分値になるまで生産国で管理される)
ニュークロップであるほど水分は多く、時間が経つにつれて水分は減っていく。(1年ほど経過したものの水分は9〜10%といわれる)
ちなみに、水分量の多い豆や硬い豆(標高の高い場所で収穫される豆)を焙煎するときは焼き方に注意を払うポイントがいくつかある。
その甲斐あって、香りは強く、生き生きした良質な酸味を楽しめるものが多い。
まったく同じ農園から出荷された生豆であっても、1年も経過すれば焙煎後に飲むコーヒーの印象は異なる。
焙煎豆のエイジングによって、コーヒーの風味が少しずつ変化する記事を書いたが、生豆についても同様のことがいえる。
全体的にまるくなる。
香りの強さは少し弱くなるものの、風味(香りや酸の質)が悪くなるというよりは角がとれたような穏やかな風味と書いた方が適切に思える。
焙煎する立場からみると、生豆の水分量が減っているので焼きやすくなる。(焙煎中に気を使うポイントが少なくなる)
ニュークロップはもちろんのこと、コーヒーの良さは、時間経過すら楽しめる点にあるのだと思う。
それは、淹れたコーヒーであっても、焙煎豆であっても、生豆であっても。
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