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コーヒー生豆は乾燥させられてやってくる

家の窓際でレモンの種を乾燥させている。

お店のレモンシロップを仕込む過程で取り除いた種たちだ。

ウチの社長がプランターに撒いて発芽させたいらしい。


種を乾燥させるのはコーヒー豆も一緒だ。


コーヒー豆と呼ばれるものの、もともとは種。

「コーヒーノキ」という植物にできる、

「コーヒーチェリー」という果実の、

「種」の殻内にあるのがコーヒー豆。

梅干しの種(殻)を割ると内側に種の本丸があるが、あんなイメージ。

「種の中身」を取り出す(脱殻)までにどういう工程を経るかによって、コーヒーの味わいの傾向が決まる。


さまざまな工程がある中で、どれにも共通することが「乾燥」させること。


脱殻(コーヒー豆を取り出すこと)しやすくするために乾燥させるというのもあるが、カビが生えないようにするためでもある。

産直野菜と異なり、コーヒー豆(生豆)のほとんどは産地から長距離輸送(しかもほとんどが海上輸送)されるもの。

輸送ダメージを最小限に抑えつつ、焙煎によってそのおいしさを引き出すために「乾燥」工程がある。


もちろん乾燥だけが全てではないが、少なくとも乾燥工程がなければ、消費国に住む僕たちはコーヒーを焙煎できないし、飲むことすら叶わない。

また、単に乾燥といっても1ヶ月弱の日数を要する(天日乾燥の場合)ので、その間の管理(雨に当たらないようにするなど)もかなり骨が折れるはず。


数ある処理工程を経てやってくるコーヒー生豆にかけられる手間をときどきは思い出しながら、コーヒーを飲んでみるのも良いかも。

ちなみに、レモンの種は乾燥させずに水に浸け置いてから撒くのが良いらしい。


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