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魔が差して仕入れたコーヒーの話
人生で初めてアボカドを食べたとき、衝撃だった。
ちょっと攻撃性を感じるゴツゴツとした皮の中から現れる、ガチャピンやピッコロさんを彷彿とさせる、あの色合いから、絶妙な食感と鼻から抜ける非常に香ばしい香りが今でも忘れられない。
あのトキメキを味わいたくてときどきアボカド丼を作るが、未だに良いアボカドの選び方及び食べごろを判断するための「明確な」基準がわからないので誰か教えてほしい。(見た目とか外からの手触りとかで判断するのは実践してるけど、切って残念が立て続け…)
ちなみに先月買った2個のアボカドのうち1個は過熟、もう一方は未熟で非常に残念な思いをした。
ゲイシャも同様だ。
芸者ではなく「ゲイシャ」というコーヒーの品種だ。
エチオピアの「ゲシャ」という場所で発見された品種で、ゲシャ、ゲシャ、ゲイシャみたいな感じになったのだと思う。
ゲシャ、ゲシャ、ゲイシャ。(響きが良い。)
初めて口にしたのは25歳の頃。
アルバイト入社したコーヒー屋さんで飲ませてもらったときの、あの衝撃は今でも頭から離れない。
何と表現すればいいのか…
「ライブラリー」、「ブライト・アシディティ」といったところか。
安心してほしい。もうブーイングは聞こえている。
ここは日本である。
日本語で書くべきなのだ。
リクエストにお応えするとこうなる。
・ライブラリー▶︎生き生きした
・ブライト・アシディティ▶︎明るい酸味
多分、意味がわからないと思う。
僕も飲むまでは意味がわからなかったから。
結局のところ、「飲めば分かる」。
というわけで、急に思い立ってコロンビア・ゲイシャを仕入れ、焙煎してみた。
人生初のゲイシャ焙煎である。
年末にちょっと変わったコーヒーを出してみたかったというか、魔が差したというか(笑)
SNSでチラッとだけお知らせしたので、すでにトライしてもらった方もいる。
正直、めっちゃ高いので仕入れはわずかだし、販売額(1杯800円、豆100g1200円)も安くはない。
酸味の質、舌触り、口の中に残る香りなど、客観的に見て非常に良いコーヒーだなと思う。
とはいえ、高いコーヒーや良いコーヒーが「おいしい」とは限らない。
実際、今回のコーヒー豆は、酸味が際立つように浅めに焙煎しているので酸味が苦手な人には敬遠される可能性も高い。
初めてアボカドを食べたときの、初めてゲイシャを飲んだときの、あの衝撃の感動をもう一度体験したい的な衝動に駆られて仕入れてしまったのだと思う。
やはり、魔が差したのだ。
今日、仕入れたコロンビア・ゲイシャの最後の焙煎を行った。
しかも、ちょっと焙煎のアプローチを敢えて変えてみてしまった。
明日の朝、テイスティングして、問題なければしっかり告知する予定。
告知がなかったらお察しください(笑)
すでに投稿する文章も仕上げてあるし、写真もあるので何とか美味しく仕上がってて欲しいな〜。
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