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【#一日一題 木曜更新】 先は長い
山陽新聞の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字程度で書き、週に1度木曜日に更新します。
十五、十六、十七と
私の人生暗かった
と、歌ったのは藤圭子さん。すごい。十代の盛りに「人生暗かった」だなんて一体何があったんだろうと歌詞を見返してみるも、確かな理由はよくわからない。十代の頃に何かあって、どうやら今はネオンの元にいるらしいけど、それよりなにより歌詞の迫力に気圧されてたじたじしてしまう。
前を見るよな柄じゃない
後ろを向くよな柄じゃない
よそ見してたら泣きを見た
どうしたらこんな歌詞が書けるのでしょうか。作詞は石坂まさをさん。
閑話休題
20、30、40と、年代の区切りで都度、年配の方からポジティブな声をもらってきました。「え!30歳になったの?これからもっと楽しくなるよ~!」「50代、自由で楽しいよ」なんて言われると「ほほう、そんなものか」とわけもわからずわくわくしたものです。
年下の近しい友人にも、ちょっとお姉さんぶって先達と同じように振舞ってしまいます。「え!40歳になったの。40代ウェルカ~ム」なんてしたり顔で。内心、「このセリフ、言ってみたかったんだ!」と思っていて、それを自覚している自分がまた楽しい。
先日、近所の本屋で平積みを眺めていたら「アンミカのポジティブ相談室」というタイトルが。ジャンル的に自己啓発本と実用書の間のような感じでしょうか。
その棚にあるのは「エレガントな毒の吐き方」「還暦不履行」「死んでしまえば最愛の人」「成功したのはみんな龍のおかげです」と、読ませる気合が入った濃いタイトルばかり。あまりに酷い落ち込みの時は無理だけど、多少の落ち込みならこの中から一冊取ればどうにか浮上できそうです。
さきほどの「○○代は楽しいよ~」のような先達の言葉に導かれ、そして本の言葉に導かれ、本当に私は言葉の力に生かされているなあと書店の巨大な本棚の前でしみじみしていたら、強烈なタイトルが目に飛び込んできました。
「人生は80歳からがおもしろい」
まだまだ先は長いようです。楽しくもあり、怖くもあり。
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