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小規模ながら充実の品揃え。地域住民の台所、パサージュ!

皆さん、おだしは好きでしょうか。
私は大好きです!(唐突

普段の味噌汁は煮干し派。実家も煮干しだったので、私の料理には煮干しだしの登場率が高めです。小林カツ代さんの煮干だしの大根煮、絶品です。
ただ、夏は煮干だしがしつこく感じるので、味噌汁はそろそろカツオやミックスだしパック、顆粒だしに切り替わります。

その、顆粒だし。
ある日、友人のミキティ(実名)が「この顆粒だしがしつこくなくて美味しいんよ。でもパサージュにしか売ってない」とつぶやきました。

パサージュ? 聞きなれない店名!しかもこんなに数多くのスーパーがそこかしこにあるのに、パサージュでしか売ってない顆粒だしって一体何?!
行きましょう行きましょう。
パサージュへ行きましょう。


来た。

※今回のパサージュは、店内写真撮影の許可が取れませんでした。よって、店舗外観と出入口のみの写真となります。

千客万来がしぶ~い面持ちの出入口。
建物横に掲げられている「キムラヤのパン」の看板が目を引きます。


パサージュとは?


岡山の老舗企業「ふじうら」が母体のスーパーマーケットです。

創業昭和30年。
元は岡山市奉還町の八百屋。創業地は岡山県岡山市奉還町2丁目5-3。同地には2016年まで「ふじうら」西口店が存在した。
一時は岡山市を中心とした岡山県南部に店舗を増やしたが、2008年2月、整理回収機構の企業再生スキームにより、金融機関の債務放棄をもって再生を図る事となり[1]、新店舗ブランドである「パサージュ」を投入。それに伴い多くの店舗を閉鎖したが再建しきれず、2012年12月、岡山地方裁判所に対して民事再生法の適用申請をした。事業は継続。2016年8月31日、創業店である西口店を閉店。営業形態をパサージュのみとする。
ボランタリーチェーン、全日食チェーンに加盟している。
また本店のみ岡山木村屋のフランチャイズ販売店でもある。
Wikipediaより


元は八百屋。創業昭和30年の100年以上続く老舗の企業「ふじうら」。一時はパサージュが10店舗以上あったようですが、今は岡山市内に2店舗。また、黄色い「キムラヤのパン」の看板は、岡山の老舗パンメーカー岡山木村屋の販売フランチャイズ契約をしているため。なるほど。


このパサージュ、タイトルにもあるように、この店舗はずいぶんとコンパクトなのです。(もうひとつある別の地域の店舗はここよりも大きい)

売り場面積を調べたのですが見当たらず、Googleマップで確認したところ、建物の大きさは近所にあるコンビニの約2.5倍くらい。バックヤードが含まれるので、売り場はおそらくコンビニの2倍ほどだと思われます。

ただ、あくまで主観ですが、そのコンパクトな店内に消費者ニーズに合わせた商品が陳列されているように見えました。

これまで何度も通っているのですが、どんな季節でも野菜と果物が充実しています。そして安い。このnoteを書くにあたり調べてみたところ、「元は八百屋」との情報。納得です。

貴重な外まわりの写真です。


ん。
ねえねえ…
何か気がつきませんか。
〇のところ。


オオゼキようこによる「note非公式 スーパーマーケットまとめマガジン」愛読者の方ならお気づきですよね? 


トマト、多くね?


ワンショット撮りそびれましたが、三方トマト。

単に季節モノだからという理由もあるでしょうけど、この日は熊本、佐賀、徳島のトマトが陳列されていました。形からすると、おそらくすべて桃太郎系。外の売り場とは別に、店内の野菜売り場にもミニトマト数種類や料理用トマトなどあり。
そして2個、3個、4個、6個、さらに大盛りザルと、異様に細かく設定された個包装。
オオゼキの種類の豊富さには及ばないものの、これまた謎……。
トマトという野菜は、青果バイヤーを掻き立てる何かがあるのでしょうか。
謎だ謎だ。(浅い


今回は、全編にわたりお店の人と話せなかったので浅い内容です。
ここから先、浅い内容が続きますので覚悟してください。


さて店内に足を踏み入れると、これまた目に付くことがありました。
それは、従業員の年齢層の高さ。
私がよく訪れる時間帯は平日の昼前後です。

スーパーマーケットのレジや品出しは、昼間パートの定番ですが、レジ、品出し、魚売り場や総菜のキッチン(ガラス張りでした)にいた従業員は、断言できるほど全員シニア層。
男性は、おそらく現役引退世代です。

丸亀製麺のように、シニア雇用促進でもしているのかと思って調べてみたのですが、会社ホームページにもそのような取り組みはありませんでした。
謎だ謎だ。(浅


さて、売り場にてこの日に購入したものです。
この時は少なめ。


やはり瀬戸内。小さなスーパーですが魚の種類が豊富です。
陳列棚が小さいので量は少ないですが、定番ものよりも、季節の魚が多く並んでいます。
私的には魚売り場の充実度は、
きむら  >  パサージュ  >  その他
こんな感じです。(浅…ていうか雑…

なんだこれ?と思って手にした小魚。
けっけ。なんでしょう?

ぜいごが見えるので、鯵の仲間かと思いましたが、ヒイラギという魚
スズキの仲間だそうです。大きいものでも15cm足らずで、釣り人にとっては外道でリリース対象の魚。今回購入したこれも体長3cmくらいでした。

魚売り場の店員さん(シニア男性)に、どうやって食べるのか尋ねたところ、


「いやー、わからんなあ。揚げるくらいしかできないと思いますよ」  (浅


なんだなんだ!
その長靴と足首まであるゴツい防水前掛けはハッタリか!魚関係の仕事引退からの、スーパー魚売り場勤務かと思ったら違ったようです。
いえ、勝手に妄想した私が悪いのです。
きむらの魚売り場課長(勝手に役職決定)と比べてはいけません…。


今回は浅い浅い記事でお送りしております。


まぁ、こんなに小さいと唐揚げか煮付けにするくらいしかないですよね。

下味なしで片栗粉をはたいて唐揚げに。

意外にも濃厚な味でした。白身です。そういや、ちびちゃい魚って味が濃いですよね。北海道の実家の食卓に並んだ、ちびカレイの唐揚げを思い出します。
そのままでもポン酢でも醤油でも。夫はクレイジーソルトを振りかけビールのアテに。各々が好きにつまんでいました。中骨以外はカリカリとして美味しかったですが、この大きさだと、煮物は厳しそうです。



さて、次に私がパサージュを訪れるきっかけになった、ミキティ(実名)おすすめの顆粒だし。

丸島醤油  だしの素  1箱1350円(税抜)
小豆島の食品会社です。
高価に感じますが、

このように10g小袋が50袋も入っていて結構な量。毎日ヘビーに使う人じゃなければ、4人家族で1年くらいもちます(わたし)。
きっと地元小豆島では、少量タイプも売っているはず。

これが! ミキティ(実名)の言う通りでした。
私が普段使いしているスーパーマーケットでは、全く見かけません。

そして確かに味がしつこくない。例えば、ドサーッと入って「しまった!」となっても! 味は濃くなるけど、食べられない酷い味にはなりません。
顆粒だしは、どのメーカーでも似たような味だろうと、私にはさほどこだわりのない調味料だったのですが、マルシマはいい。これはいい。

買った煮干しがハズレでマヌケな味の味噌汁になった時、めんつゆを切らしてるけど速攻でうどんが食べたい時、青菜の漬物を漬ける時、お好み焼きのタネを作る時などなど、マルシマだしがあれば事なきを得ます。

ありがとうミキティ(実名)! (浅くない


で、最後です。
みなさん、写真を見た時から気になっているでしょう?

キムラヤ
たくあんサラダロール。


パサージュ、先述の通り、キムラヤパンのフランチャイズ店でもあります。写真がないのが残念ですが、小さな店舗に充実のパンコーナーがありました。

食パンやテーブルロール、バケットをはじめ、お昼にいかがのサンドイッチやコッペパンサンド。キムラヤはあんぱんも有名で、その他菓子パンも目移りするほど置いてあります。

そしてこのたくあんサラダロール。
実は私、初めて買いました。食べ物に対しては超保守的。でも、決して食わず嫌いではありません、が……

(((( 味の法則ってあるではないですか!食べたことのないもの、作ったことのない料理でも、材料と手順で!これは美味しいか美味しくないかって!好みか好みでないかって!なんとなくわかるではないですか!)))) 

しかし、このたくあんサラダロールに関しては、味の想像がつかなかったため、岡山在住2年ですが、これまで食指が動きませんでした。

実食。

なんか

長い物が出てきた…(弱気
こんな形状だったのか…

はい。見たまんまの味でした。
たくあんとマヨネーズとパン。
ロングセラー商品なので、好きな人は好きなんだろうと思います。


今回は浅い浅い記事でお送りしました。(浅…


たくあんロールサンドはさておき。
パサージュは弁当総菜コーナーも品揃えもなかなか。焼き魚をひとつだけパックしたものや、小さな容器に入った白和えや煮物のおかず。

それらを見て気がつきました。古い土地なので、高齢者が多いんですね。

昼時に弁当をひとつだけ購入するお年寄りの方も目につきました。従業員にシニア層が目立つのも、きっとそういうことなのでしょう。
トマトが細かい設定で個包装されていたのも、家族の形に合わせて手軽に購入してもらうためなのかもしれません。

パサージュは、新鮮な地元の魚と野菜や果物、もちろん精肉もあります。これだけでもスーパーマーケットとしての役割は十分です。
そして、店舗が小ぶりなので、売り場からレジへの距離が、大型店のそれと比較にならないくらい短い。弁当や総菜は特に出入口から近く、1食分の弁当を買うならコンビニなみの3分で用事が済みます。
しかし、コンビニほど規格化されているわけではなく、生鮮食品も日用品も豊富。沢山の買い物が必要ない高齢者には、この上なく便利な店に違いありません。

(高齢者とスーパーマーケットについては、ナースあさみさんの記事もとても興味深いので、こちらもぜひ。)

パサージュは、地域の特性に合った住民に優しいスーパーでした。これからも、この地域にあり続けて欲しいスーパーマーケットです。





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