ドリームジョブ
まあね。そりゃやりたい仕事=ドリームジョブに就けてる人なんて世の中の一握りでしょうよ。
やってる仕事=やるべき仕事=やれる仕事=やりたい仕事
この4つがこうやってイコールになった状態がドリームジョブに就いているってことなんだよなと勝手に定義して先に進みます。
ドリームジョブを手に入れるため、そのためにはクサらずに努力はしたいわけですよ。努力しないでいるよりは、やり続けた方が人生が楽しくなる可能性がおっきくなりそうな気がしませんか? カンタンなことじゃないけど少なくとも意識くらいはできそう。
いまやってる仕事、なんですか?
会社からやれと言われてるやるべき仕事はなんですか?
自分が持っているスキルや経験を活かしてやれる仕事はなんですか?
自分が本当にやりたい仕事はなんですか?
どう揃えるかを考えるために、まず揃ってないケースにはどういうものがあるのか、考えられる対処法について整理してみます。
ケースA:「1.やってる仕事」と「2.やるべき仕事」がアンマッチ
・やるべきとアサインされた仕事を遂行できてないのだと思います。
・その原因として考えられるのは、やるべき仕事を遂行する環境をマネジメントが与えていない(やるべき仕事を明確に指示していない場合を含め)か、マネジメントは与えているがアナタがやるべきじゃない別の仕事を優先してしまっているか、のどちらかじゃないかなあ。
・これをイコールにするのは比較的容易。前者ならマネジメントと交渉すればいいし、後者ならアナタ自身がやるべきことをやればいいだけ。
・アンマッチ状態が続いてしまって実績評価のタイミングをむかえてしまったら、その結果は低いものになるはずで双方にとってアンハッピー。
ケースB:「1.やってる仕事」と「2.やるべき仕事」はマッチしているが「3.やれる仕事」とはイコールになってない
・おそらく不適材不適所なアサインメントがされてるんじゃないですかね。
・原因として考えられるのは、マネジメントがアナタのスキルや経験を正しく理解していないか、理解はしているが敢えてそれを無視したアサインメントを行っているか(※)、のどちらか。
・1・2と3をイコールにするためのやれることのひとつは、アナタがマネジメントとコミュニケーションをとり、「やれる仕事」を軸にした「やるべき仕事」をアサインして欲しい、とリクエストすることを続けること。
・ただ大前提として、アナタの1・2・3が整うことが会社にとって価値が高いことを証明する必要があります。
・ちょっと難易度高そうに感じるかもしれませんが、熱意を持って継続的に交渉を続けることでクリアできるレベルのものでしょう。
※不適材不適所のアサインメントであることを承知でその状態を続けることが求められる、残念ながらそういうケースもなくはない。リソース不足などの理由で、スキルや経験とは無関係にその「やるべき仕事」を組織としてカバーしなければならない場合です。この場合でも根本原因を解消することをマネジメントに促し(本当はマネジメント側が動くべきだけど、動かないならという意味で)、解消したら1・2・3がイコールになるポジションに就かせてもらえるように動くことは、双方にとって長期的には価値が高いです。
ケースC:「1.やってる仕事」と「3.やれる仕事」はマッチしているけど、「2.やるべき仕事」とズレてる。
・おそらく「2.やるべき仕事」が不明瞭であることが原因。
・個々人の仕事は、部門や会社の達成目標とつながっているべき。だって全ての個人の活動は会社目標達成のためにあるはず。そのために会社に属しているわけなのだから。
・個人のやるべき仕事が不明瞭な原因は、部門や会社の達成目標自体が不明瞭、或いは部門や会社の目標は明確だが、個々人の仕事にブレイクダウンされていないかのどちらかじゃないですかね。
・いずれにしてもこれはマネジメントが解決すべき問題。マネジメントがそれを認識していないなら、マネジメントに対して提言して欲しい。
上記のような取り組みで、
「1.やってる仕事」=「2.やるべき仕事」=「3.やれる仕事」
ここまでは整いそうな気がしちゃいませんか?
難しいのは、やっぱり「4.やりたい仕事」との同期。
幼少期から「やりたい仕事」を見つけて、それに向かってあらゆる努力をし続け、その仕事をやれる会社に就職し、その仕事を運よくアサインしてもらった、というようなケースなら、
「1.やってる仕事」=「2.やるべき仕事」=「3.やれる仕事」=「4.やりたい仕事」
となるわけですが、それは稀でしょう。
ほとんどの場合、良くても上記のような取り組みをすることによってようやく獲得できる以下の状態。
「1.やってる仕事」=「2.やるべき仕事」=「3.やれる仕事」≠「4.やりたい仕事」
これが限界なのかもしれません。
ただ、これを動かしようのない現実だとあきらめてしまって何もしないなら、死ぬまでこのまま。なんか悔しくない?
死ぬまで何も変わらないかもしれないけど、
「1.やってる仕事」=「2.やるべき仕事」=「3.やれる仕事」=「4.やりたい仕事」
になるように、少なくとも重なる部分が今よりももっと大きくなるように努力はしたいじゃない。
どういう努力よ?
たとえば、いま勤務している会社の中に、自分の「やりたい仕事」があるなら、それといまの自分が「やれる仕事」を比較して、足りない部分が何であるかを特定し、それを埋めるために何をやれるかやるべきかを整理し、実際に取り組む。これだけでもいまよりは「やりたい仕事」を獲得できる状態に近づく。もっともっと近づけばいつか異動願いが受理されるレベルに到達できるかもしれない。この流れで異動願いが受理されるということは、会社にとってその価値が高いと認められたってことだし、なによりアナタにとっては「やってる仕事」=「やるべき仕事」=「やれる仕事」=「やりたい仕事」の状態に限りなく近づいてるってこと。でも動き出さなければこれは絶対に現実にはならない。
あるいは、いま「やってる仕事」は上層部の誰かの判断でアサインされたもので、持ってるスキルや経験とは全く異なるもの。社内にある「やりたい仕事」をやるスキルも自信もあるけど、それに向けて変化を起こそうと動き出すのはちょっと面倒。。ってなケース。これはもったいなさすぎでしょ。動くだけじゃん!動こう!!自分のためにも会社のためにも。
こうやって一歩だけ踏み出すだけで、自分も周りもみるみるうちに変わっていくものです。そういうアナタを見て周りがサポートしてくれるものです。
「やりたい仕事なんてないよ。。」なんて言わずに、真剣に考えてみて。本当は何をやりたい?のか。
やりたい仕事を見つけたところでそれを仕事にすることは本当に難しい。
でも、やりたい仕事を見つけないことには、どうやってやりたい仕事に辿り着くか、を考え始めることはできない。
どうやってやりたい仕事に辿り着くか、を考え始めなければやりたい仕事には辿り着けない。
とにかく一歩動き出す。
こういうこと書くとさ、「いやいやいま抱えてる仕事やりながら無理。。いまの仕事のクオリティ下がっちゃうでしょ。」とか言われちゃうんだよなー。や、だからさ、いまの仕事はちゃんとやりつつ、は自明。今の仕事をこなしつつ、あらゆる準備をした上で、あるタイミングで「やりたい仕事」にスイッチするわけです。負荷は増える。でも「やりたい仕事」に就くためなら少しは自分に無理させてもいいんじゃあないですかね。
会社のみんなが、その街のみんなが、日本のみんながそうやってギンギンしてキラキラして動き回ってることを想像するとワクワクするわー。日本中のみんながやりたい仕事やってる?おお!いや、そりゃあそんなことにはならないでしょ、ってのはわかってますよ。わかってるけどさ、そうなったらいいよなー。イライラしてる人たちもそうじゃなくなったり、下ばかり向いてた人たちも少し上を向き始めたり、これまで言葉を交わすこともなかった人たちがワイワイし始めたり、そんなこんなでいろんなところからワクワクすることが湧き出てきたりして。いいじゃんいいじゃん!
厚労省もさあ「ドリームジョブ転換支援助成事業」とかやってよ。ねぇ。