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【入社エントリー】42歳で創業期のスタートアップへ1人目人事として飛び込む理由

こんにちは、井原と申します!
(いはらっちの後ろをとって”らっち”と呼ばれています)

2023年1月16日に株式会社mentoの13人目の社員として、また、1人目人事として入社しました。
入社にあたって自分の気持ちの整理と、少しでもmentoを知ってもらいたい&今後入社を検討頂いている方の参考になればと考え、初めて入社エントリーを書いてみることにしました。

このような方に向けて書きますので、なにか一つでも読んでくださる皆さんの気づきになる点があれば、嬉しく思います。

  • mentoに少しでも興味のある方

  • スタートアップのキャリアに興味のある方

  • 自分のキャリアにモヤモヤしている20−40代の方

  • 人事のキャリアを積んでいきたい方

初めてのnoteで、かなりの長文になってしまいましたが、よろしければ最後までお付き合いください!

これまでのキャリアと自己紹介

【プロフィール】
1980年生まれ。新卒でハウス食品株式会社へ入社。人事7年,営業統括部門を2年経験した後、2012年3月に上場前のオイシックス株式会社(現:オイシックス・ラ・大地株式会社)へ販売マネージャーとして入社し、EC事業の成長に3年間貢献。その後、人事責任者として、採用、成長支援、異動配置等の組織開発全体を統括。2度の経営統合での人事PMIにも携わる。2019年10月に、株式会社プレイドへ入社し、人事責任者としてIPO前後の組織づくりに貢献した後、2023年1月より株式会社mentoへ1人目人事として入社。

社会に出て20年、詳細に書くととても長くなってしまうので、、ざっくり2つの軸で整理すると以下のような遍歴を辿ってきました。

<会社の特徴>
toC/食品メーカー/大手(9年)→ toC/食品EC/ベンチャー(7.5年)→ toB/Saas/スタートアップ(3年少し)
<職種>
人事7年/営業支援2年 → EC事業3年/人事4.5年 → 人事3年少し

それぞれの場所で、とにかくがむしゃらにコミットしてきて、幸運なことに、オイシックス、プレイドの2社とも入社後1年で上場、オイシックスでは2回の経営統合も経験でき、人事としての幅を広げられたと思っています。また、事業も人事も経験することで、事業成長と人事を紐づけて考え、動くことができるようになりました。
さまざまな問題やその時々のハードシングスと真正面から向き合ってきて、人としての度量を問われ続けた期間でもあったなと思います。

実家が自営業で、61歳で他界した父の影響も強くあり、自分が生きたいように自己決定して生きること、それができる力をつけること、関わる人に感謝して誠実に生きること、は自分の価値観のベースにある考え方です。

とはいえ、節目節目で悩んだり、試行錯誤しながら、なんとか方向性を定めてここまできた、という感覚です。Amazonの「Day 1」の文化のように、変化の激しい時代だからこそ、自分のキャリアについても永遠に完成することはなく、常に挑戦し、学び、変化し続けていく必要があると思っています。

ちなみに、私がキャリアチェンジするときに大事にしている考え方やスタンスは、以下の3つです。

1. Planned Happenstance
キャリア理論では有名かもしれませんが、スタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した理論で、自分がキャリアカウンセリングを学んだときに、むちゃくちゃ共感して、以降とても大事にしている考え方です。

キャリアは偶然の出来事、予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし対応することを積み重ねることで形成されるというもの。
予期せぬ偶然の出来事をプランドハプンスタンスに変えるには以下の5つの力を磨いておくことが大切であると言われている。
・好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索すること
・持続性(Persistence):失敗に屈せず努力をすること
・楽観性(Optimism):
 新しい機会が「必ず実現する」「可能となる」と捉えること
・柔軟性(Flexibility):信念、概念、態度、行動を変えること
・リスク・テイキング(Risk-taking):結果が不確実でも行動を起こすこと

Webio辞書「人材マネジメント用語集」より引用

2. 強みにフォーカスしてピボットする
課題や弱みの克服も大切ですが、「世の中に貢献する」「より良い結果を出す」ためには、強みを磨き続けなければならないと思っていて、大きく方向転換するときにも、強みがより磨かれるか、という観点を大事にしています。

3. 迷ったら、より難しい/変化が大きくワクワクする方の選択肢を選ぶ
これはシンプルに、迷ったらよりワクワクする方へ行け!という直感を大事にして生きているということです。

このnoteを読んでくださっている方にも、自分のキャリアや方向性にモヤモヤすることがきっとあると思うのですが、最近読んだ「スタートアップ的人生戦略(リード・ホフマン著)」という本にも、少し似たようなことが書いてあってとても共感したので、もしお時間あればぜひ読んでみてください!


転職を考えたきっかけと葛藤

前職の株式会社プレイドは、「データによって人の価値を最大化する」をミッションに掲げているテクノロジーカンパニーで、急成長を続けています。

私自身、ミッション、事業/プロダクト、世の中の当たり前を疑う組織づくりの考え方に共感し、その急成長に貢献しようとコミットし続けていたのですが、2022年の前半ごろから少しずつ自分の熱が冷めていく感覚があり、改めて立ち止まって振り返る時間をとらせてもらいました。

冷静になって振り返ってみると、自分がこうありたいと思い向かいたい方向性や大事にしている価値観と、会社の向かっていく方向性や価値観に、いくつかのズレがあり、コミットする気持ちが徐々に薄れてしまっていることに気づきました。
また、自分はやると決めたことには強い責任感を持つ性格で、人事責任者という役割もあいまって、「会社の中に自分を置きすぎている」こと、そのため「内向き思考」になりすぎている、ということにも気づきました。

「会社で人事やってるんだから、その中で結果出していくのが職責でしょ!」という意見も当然にあると思いますが、自分にとってはその状況で「自分らしく在る」感覚が薄れていくのは、大事にしている生き方に反する、とてもしんどいことでした。

この振り返りを経て、自身のキャリアを変えることを具体的に考えるようになりました。
一方で、現職における責任感から、やりきれているのか?という思いもあり、葛藤する期間が数ヶ月続きました。

そんな葛藤を抜け出すきっかけになったのは、たまたま友人に薦められた、渋沢栄一の「論語と算盤」を読んだことでした。有名な本なので内容は割愛しますが、その内容に共感すると同時に、「渋沢栄一みたいな生き方がしたい」と彼の生き方に強く共感しました。志高く、六百社近くの事業/会社の設立に関与し、世の中の発展に貢献した生き様は、自分がありたいとぼんやり思っていた姿に重なり、はじめて目指したいと思えるロールモデルだとビビッときた感覚を今も覚えています。(かなり遠い存在であり、目指すというのはおこがましいのですが、、)

それに比べると、会社の中に自分を置きすぎて悩んでいる自分、、、なんてちっぽけなんだ、、と恥ずかしくなりました。
もっと世の中に目を向けて、少しでも目の前の人、チーム、会社にいい影響を与えていきたい。
世の中にとってのブースターのような存在でありたい。
「会社の中に自分を置く」のではなく、「自分の中に会社を置く」スタンスで生きていく。
そう決めると、目の前の悩みが薄れていく感覚がありました。

心機一転プレイドでやり続ける道も考えましたが、オイシックスにしてもプレイドにしても、入社したときには100名くらいの規模になっており、優秀なメンバーが土台を作ってくれた上でやれている感覚もあり、改めてゼロになって、創業期から会社/事業づくりをしたいという気持ちが抑えきれず、最終的に退職を決意しました。

とても自分勝手な申し出にも関わらず、向き合って送り出してくださったプレイド取締役のkurakenさん(倉橋)、naokiさん(柴山)、yanagiさん(高柳)、他たくさんの仲間には、とても感謝していますし、この先もプレイドの成長を応援していきたいと思っています!

プレイド最終出社日(写真右側はCEO倉橋と)

なぜ、mentoを選んだのか

mentoとの出会い

久しぶりの転職活動、かつ自分が接点を持つことも少ないアーリーフェーズの会社を考えていたので、知り合いの信頼できるエージェントやそこからVCを繋いでいただくなど、外部の方の力を借りながら、20社近く話を聞きました。

並行して、直接つながる目的で、好きなサービスでもある「YOUTRUST」で転職意向を「積極的に検討している」ステータスに変更したところ、想像以上に反応があり、1日でステータスを戻したのですが、その1日のタイミングで情報をキャッチしてスカウトDMをくれたのが、mento代表の木村でした。

たまたま、プレイドから1名直近でjoinしている庄司というメンバー(庄司のmentoへの入社エントリは以下)もいたため、その時は検討のスコープ外だったのですが、せっかくの機会でもあるので話をしてみよう、くらいの気持ちで会うことにしました。

木村とは、mentoのオフィスで会っていろんな話をしたのですが、初めて会ったとは思えないくらい話しやすく、シンプルに目指すビジョンにワクワクしたことと、何より、木村の誠実で熱い人柄と生き方が、自分が大事にしてきた価値観とガチっとハマる感じがしたのを覚えています。

フェーズがアーリーであればあるほど、誰とやるか?の重要性が高まる感覚もあり、創業メンバーとの相性はとても大事だと思っていたので、この感覚を持てたのは入社意思決定において、とても重要だったと思います。

mentoの由来が「me mento mori(死を想え)」から来ているというのも、その時の自分の気持ちに刺さるものがありました。

mentoへ入社を決めた3つの理由

他にも魅力的な会社がある中で、最終的にmentoに決めた理由は、大きく次の3つです。

1.「未来に生き、欠けているものを創る」ことができる可能性と自分の野心の重なり

代表木村のnoteでも引用されていますし、スタートアップで働いている人にとっては有名な言葉かと思いますが、自分もせっかくの一度きりの人生、来たるべき未来を信じ、必要だと思うものを自分たちの直感に従い創り上げていくことをしたいと考えています。
自分の息子に、誇りを持ってバトンを渡せる社会にしたいという思いもあります。

▼シリーズAの調達完了に合わせて発信された代表木村のnote

正直、木村と話をする前のmentoのイメージは、「コーチングサービスを提供している会社」という印象で、少し領域が狭い印象があったのですが、木村や、他のメンバー全員と接点を持つ中で感じたのは、全員、mentoのミッション/ビジョンを心から信じて、人がなにかに夢中になって生きることがあたりまえの世の中にしたい、という思いでサービスを創り上げていこうとしていることでした。

mentoのビジョンは「夢中をふつうにする」、ミッションは「コーチングとテクノロジーの力によって日本の主観的ウェルビーイングを世界No.1に」することです。

自分自身、長く人事をやる中で、会社のスケールと共に個人よりも会社の事情や組織が優先されることにジレンマを感じることも多々ありました。
それは時にどうしようもないことなのかもしれませんが、これからの時代は、リード・ホフマンの「ALLIANCE」で描かれているような企業と個人がパートナーシップを結ぶ関係性によりなっていくと考えています。
そんな中で、個人がもっと主体的に生きられる世の中にしたい思いが強く、mentoが目指す未来を本気で実現したい、とmentoの可能性と自分の野心の重なりを強く感じました。

2. まさに「これから」会社をつくっていけるフェーズ

今回の自分のキャリアチェンジにおいては、0−1フェーズから一緒に理想を創っていけるか、というのは重要なポイントでしたが、mentoのフェーズは、2022年4月にシリーズAの調達をしたばかりで、最低限の輪郭は作っているものの、これから形づくらないといけないことが山のようにある状態です。

まだまだ未完成で、不安定な状態であるのは間違いないですが、自分としてはまさに求めていた環境だと感じました。
創業メンバーとして、試行錯誤しながら未来を創造していける、一番面白いフェーズだと思っています。
(なので、そういった思いを持っている方がいらっしゃれば、ぜひお話ししたいです!)

3. 「つよくて、アツくて、やさしい」
  多様なバックグラウンドを持ったチームメンバーが揃っている

mentoの採用資料にも記載していますが、mentoのメンバーは「つよくて、アツくて、やさしい」メンバーです。

自分の印象だと、「つよさ」は外的というよりは内面的な強さであり、理想を追求して全力で向かっていけるアツさ、そして何よりみんな人に興味があって相手を尊重できるやさしさがある、良いチームだと感じました。また、さまざまなバックグラウンドの多様で優秀なメンバーが集まっていて、シンプルにいい仲間だなと思えました。

以上3点をmentoが満たしており、今一番ワクワクする選択であるという直感もあり、mentoに入社することを決めました。

※ここまでで触れられなかった会社・事業についての詳細はこちらの資料にまとまってるので、気になる方はどうぞご覧ください。


mentoでやっていきたいこと

mentoには1人目人事として入社しました。
事業/プロダクトをキャッチアップしつつ、これから急成長していくmentoの組織づくりにフォーカスしていきたいと思っています!

「夢中をふつうにする」ことを実現するためには、自分たちmentoというチーム自体が「夢中をふつうにする」を体現していないといけません。
mentoに関わるメンバー、一人ひとりが自分の人生を犠牲にせず、同時に企業として急角度で成長を遂げ社会にインパクトを出すという、ほとんどの企業がなし得ていないチャレンジをしていきたいと思っています。

ただ、コーポレートチームに正社員はまだ誰もいませんし、チームという概念すらないフェーズなので、ビジョン/ミッションの実現のためにはなんでもする!という気持ちで全力でやっていこうと思っています。

日本の主観的幸福度は世界で54位。先進国ではダントツの最下位です。

引用元:https://kokai.jp/世界幸福度ランキング2022(world-happiness-report-2022)日本54位/

mentoの事業/サービスを通じて、この現状を変えていきたい。
「コーチングとテクノロジーの力によって日本の主観的ウェルビーイングを世界No.1に」することへの道のりは長く険しいと思いますが、今まで自分が試行錯誤してきた会社づくりの経験に新たなインプットもガンガン加えて、mentoの組織づくりのみならず、事業づくり、プロダクトづくりにも関わっていきます!


最後に

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
少しでも誰かの参考になることができたならとても嬉しいです。

もし、mentoのサービスや、mentoで働くことに少しでも興味を持っていただけた方がいらっしゃれば、お気軽にご連絡いただければ幸いです!!

◆mentoのコーチングにご興味をお持ちいただけた方
まずは5,500円(税込)で体験することができます。

◆mentoに相談したい経営者や人事の方
法人向けプランもありますので、ご興味あればご一報ください!

◆mentoという会社に興味を持ってくださった方
この先のmentoのカルチャーを創っていける、創業期のメンバーを募集中です!

◆カジュアルに私と話してみたいと思われた方
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※Twitterは、見る専門でしたが、今回の初noteを機に、少しずつこの先自分が感じたことなど、つぶやいていこうと思うので、ぜひフォローいただけると嬉しいです!


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