見出し画像

人間もどき

よく「人のせいにしてはいけない。」と言うけれど、例外もある。
と、私は声を大にして言います。

この感情、この症状、この涙。
そして苦しすぎる毎日。
あの存在はもう人間とは言い難い。

そういえば昔、友人が言っていた。
「この世界には人間の形をした “人間もどき”  がいて、人間もどきは人間ではないから、人間にはあるはずの心が無いんのよ。」

あぁ、そうか。あれが友人の言っていた人間もどきだったのかと、。いまになって確信した。

あれは人間もどき。人間ではない。
じゃあ、私は人のせいにはしていない。 
さっきの言葉は撤回しないといけなそうだ。

では、改めて。
「人間もどきのせいにはしてもいい。」
と、私は声を大にして言います。

心の無い人間もどきは、やることなすこと全てにおいて強烈だった。
あの日を忘れたくても忘れられないほど鮮明に残っている傷(記憶)もあれば、苦しさとつらさで意識が朦朧としていたことしか記憶にないものもある。

ところで、あの日とは言いつつ、もうどのくらい前の出来事になるのだろう。
ずっと感覚が麻痺しながら数ヶ月間働き、月日が過ぎていたので、あの日々と表現した方が的確な気もするけど、1番のきっかけになった日を基準とすると、
もうすぐ2年が経つ。らしい。

こうやって綴ってるだけで心がグズグズになっている感覚もわかる。あの日から、日常とか普通とかそういったものが全部ひっくり返った。

よくわからない症状たちと、
カタカナだらけの薬たち。

この2年間で、担当医は4人かわり、様々な種類の薬を服用し続け、自分の症状に合う薬を今でも探し続けている。多くの薬を飲み、薬によってはすでに最大量処方されているものもある。正直、どうしてここまでして自分が生きなければいけないのだろうと疑問に思う時もある。

改善もみられない症状たちと、
失声症で声も出ない自分。
記憶が抜け落ちることも多く、通院以外で外に出ることも出来ない。家族にも、担当医にも、用件や気持ちを伝えるにはスマホに文字を打って伝える。

1人でとぼとぼと、歩き続けたあのとき。真っ暗な空の下、橋の上に立ったあの瞬間は、記憶としてはかなり朦朧としていたけど意志はわりとしっかりしていた気がする。うんざりして、神様に向けて、「明日はもういらないです」と強く強く望み、訴えていた。
母に車へ乗せられ家に戻ってきた結果、今を生きている。
(なんて不愉快で不謹慎なことを望み、訴えているんだと思われ、言われるだろう。それでも、あの瞬間はそういったこと全てを理解してもそう思ってしまうほどであったのだとご理解願いたい。)

多分だけど、あの日々の記憶と、あの人間もどきの存在と、つらくて悔しいと感じている私の心情をまるごと駆逐してやらないと次には進めないだろう。

私だってかけがえのないこの瞬間を少しでも明るく彩りたい。
でも今はどんなに頑張っても、前へ踏み出そうとしても心がグズグズで思うように動けない。こればっかりは仕方ない。だったら、だからこそまずはじっとして、『何もしない』ということをして、そのあとに駆逐しきった後に広がる景色を見まわして、先のことはその時にじっくりと考えれば良い。

・・・・・こんな風に、自分を落ち着かせるためにも気持ちの整理をしたつもりになって言い聞かせる。これが2年間経とうとしている今できる、私の限界。

もう馬鹿みたい。苦しいしつらいしもう自分の心も身体も脳みそもヘトヘトだ。無理だ。もうおしまい。だってもう耐えきれない、限界なんてとっくに過ぎてる。嫌気がさした。全部無かったことにしておしまいにしよう。
・・・・・こんな心情も、2年間経とうとしている今の私自身の気持ち。

って、こんな風にいったりきたりしている。
時間だけが淡々と過ぎている。

好きな曲や、ポジティブな言葉。
そして月日の流れですら敵わないモノがあるんだ。
『まあ、いっか。!』とはならない案件もあるんだ。
“人間もどき” って、一生へばりついてくるようなしぶとい呪いも使えるって感じなのかな。やばいな。とんでもねえな。

こんだけ綴って、何を伝えたいのか。
なんかきっと、そろそろなんなんだよって頃合いだろうし。とっくのとうになんだこれって飽きられてるかもしれないし。

現実、今も出口が見つからず、何にも出来ません。
けど、2年が経とうとしている今、こうして綴ることができたのは小さな1つの出来事なのかなと。なんとなく、そう感じました。

もし自分の身の回りに、人間もどきがいたら、人間もどきに呪われそうになったら、逃げてください。ほら、あの言葉あるじゃないですか、
『逃げるは恥だが役に立つ』って。
自分の戦う場所を選ぶこと、勝負するべきところではないなら、逃げる・退く。
恥のようだけど、長い目で見たら自分のためには1番得策である場合もある。
今自分がいる場所・置かれている状況にしがみつく必要もない。逃げることも選択肢に入れるべきと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集