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あをによし ぶつぶつしかじか ならと博物館
自転車並みの速度から、ジョギング並みと変わったり
進路も日に日に変わり、被害も拡大中で大迷走で大迷惑な台風10号。
自然のことだから仕方がないことではありますが・・・
そんな中まだ近畿には影響がなさそうな先日、銀行の用事やら写経用紙を入手しにならまちまで行ってきた。
用事の前に、ちょうどナラハクで開催の特別陳列を観に寄り道。
いつもの近鉄奈良駅から博物館へ向かって歩く道。
海外からの観光客と鹿さまで大賑わい。
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みつめないで
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地下道を抜けると少し落ち着いてきた。
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奈良国立博物館で現在開催中の
『泉屋博古館の名宝』 ー住友春翠の愛でた祈りの造形ー
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泉屋博古館、京都(東京にもありますが)の鹿ヶ谷にある住友家の美術品コレクションを保管、展示しているが、現在改修工事中。
ずっと行ってみたいと思いながら、工事中になってしまった。
そんな泉屋博古館の収蔵品の一部の展示が今回の特別陳列。
第15代住友吉左衛門友純(雅号:春翠、1864~1926)のコレクションをはじめとして3500に及ぶ収蔵品の中から、中国古代青銅器や日本仏画などが60数点陳列された。
住友財閥のお宝ね。
銅山開発と銅製錬事業を柱とする家業を継いだ春翠は、中国古代青銅器のコレクターとしても世界的に知られました。
とあるように、中国の青銅器が印象的だった。
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殷時代後期(前11世紀)
ちょっとインカ、マヤっぽい?
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唐時代 乾元年間(758~760年)
舎利、お釈迦さまの遺骨、それを納める容器。
中国風のちょっと変わった形や造形。
欄干?の崩し卍がいい。
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平安時代(12世紀)
国宝
あまりにも繊細すぎて、見過ごすところだった・・・
そして、水月観音像
これだけを観に来たとしても満足の秀美な仏画。
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徐九方 作
高麗時代(至治3年 / 高麗忠粛王10年 / 1323年)
近くでみる衣の透け感やなめらかさ、慈悲深く妖艶な表情。
観音浄土で瞑想する観音と、悟りの教えを乞う善財童子の逸話を描いている。
展示数は多くないが、こういうコレクションを所蔵ということがわかった。
来春、リニューアルオープンしたらぜひ訪れたい
泉屋博古館
展示室を出ると、同じ階で
『フシギ!日本の神さまのびじゅつ』 なるものも開催されていた。
覗いてみることに。
入り口で、クイズ式ワークシートを渡され・・・
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夏休み企画?
ナラハクの所蔵品からテーマごとに数点展示され、
各箇所でクイズが掲示されている。
なぜか真剣にクイズに答えるワタシ(笑)
最後、出口で係の方が答え合わせ。
最後の引っ掛け問題(複数回答)に一つしか答えていなかった。
引っ掛け問題には200%引っかかる素直な性格なのでね。
もちろん引き返し、再回答。
係「戻った」
笑われた。
係「学校の先生ですか?」
雲「いいえ」
係「えー違うんですか〜? 学童とかの先生かと思った」
雲「・・・・・」
めでたく全問正解でステッカーをいただいた(笑)
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ナラハクの入場券にもれなく付いてくる、仏像館の入場券。
なので何回か見学しているので、今回はサクッと仏さまたちにご挨拶。
撮影可能の中で、この日気になった方々。
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今回のツボは、十二神将のみなさま。
その中でもビビっときた御三方。
小柄ですが、動きが生き生きとしていて表情もいい!
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卯
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辰
アレを持ってます
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寅
昭和十四年(一九三九)頃まで神奈川県横浜市の太寧寺(たいねいじ)に伝来した一具。同寺には本一具が随侍(ずいじ)していた薬師如来および日光・月光菩薩像がいまも本尊として祀(まつ)られている。像高一尺五寸に満たない小像だが、各像の表情や身ぶりに少しずつ変化をつけながら軽妙にまとめる構成は巧みであり、鎌倉時代以降の十二神将像に時折みられる、頭上にいただいた十二支獣の性格を面相に投影させる手法も効果をあげている。亥神のみ後補で、未神の面部も近代の補作である。いずれも旧台座の裏に墨書(ぼくしょ)があり、文政元年(一八一八)に江戸仏師の浅井宗啓により修理されたことがわかる。
十二神将、カッコよく好きです。
そして美しいあのお方も。
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こちらもアレを。
そして我らが?! 金峯山寺の御二方。
まだまだ本社に帰れませんが・・・
お務めご苦労様です。
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ということで仏像館でのご挨拶終了。
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猿沢池横を通り、この日の目的の一つ
雲キチ財閥のメインバンク三井住友銀行へ(笑)
住友さん、橿原へ、せめてATMだけでも設置願います!
写経用紙も入手。
嵐が来る前に帰ります。
美術館や博物館で仏像をみるの、あまり好きではない。
あるべきところで静かに向き合いたい。
もちろん、簡単に出向けないところの仏様を拝見できるのは
ありがたいことではありますが、あまり心が入っていきません。
ご縁があれば、きっと自然にその仏様の場所に行くでしょう。
最近、よくそう思う。
そして野に佇む石仏にますます惹かれる今日この頃。
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野を歩こう。
仏を訪ねよう。
そんなことを博物館の仏様をみながら思った。
博物館は大好きですが、東博の本館常設展示のようなものが、
奈良博でもあれば嬉しい。
またフライヤーをどっさり集めてきた。
この秋、なかなか忙しくなりそうだわ。
野に山に美に博に・・・あっ食も。
【今日のおみやげ】
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好きかも
でもすぐボロボロに・・・
まずは嵐が去るをの待つ。
そんな週末になりそうです。
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